堕ちて混ざって笑いましょう
序
満月の光も届かない薄暗い闇夜の中。
とある森に『何』かの笑い声が響き渡る。
『ハ、ハハッ……アハハハハハハハハッ!!
やっと……やっと見つけたわ!!
これで全ては私のもの!!
アハハハハッ!』
歓喜と言うより狂喜と言い表すに相応しい笑い声。
その声に驚いてか、森から烏が数羽飛び立った。
笑い声はしばらくの間森に響き続け、そしてピタリと止まる。
『―――みんなみんな、壊してやる』
最後に冷たく地から響くような声が響くと、一瞬にして森からは何もいなくなった。
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