Material 復活×『ディスラレ屋』 並盛の裏通り 静かにたたずむ貸ビルの一室 部屋で繰り広げられる異端な商売 〈ディスラレ屋〉 年若き店長による店 始まる時間は午後8時から 客に必要なものは金と口 店に必要なものは店長のみ ここは店長を罵る〈ディスる〉ための店 「まずはこちらにお座りになって、氏名と年齢、ご職業を。初めてのご来店ですので、三割引で御利用頂けます」 「まだ続けてたんだ」 店に訪れた一人の男。 彼は客ではなく、店長の知人。 「ええ、儲かるんで」 店長はそう言ってニコリと笑う。 男は心底理解できない、と言いたげな顔をした。 「こんな仕事が儲かるなんて、世も末だね」 男がそう言うと店長は「そうですね」とまた笑う。そんな店長の様子に男は眉間にシワを寄せた。 「そんな顔しないでください。はい、これショバ代です」 店長は男に封筒を渡す。男は中身を確認すると、再び店長に目を向けた。 「ふぅん、儲かってるってのは嘘じゃないんだ。まあいいや、これは貰ってくよ」 そう言って男は出口の方へ足を向ける。 「たまには客として来てくださいね、雲雀さん」 「絶対お断りだよ、沢田綱吉」 [*前へ][次へ#] [戻る] |