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大空と錬金術師
東方司令部2


中へ連れられたツナは簡単にだが施設や軍の説明を受ける。

「あそこが第二資料室でその隣が第三会議室。第二資料室は北方司令部との合同訓練資料が主って聞いたかな。で、向かいにあるのが」

「……エド……」

ツナはエドの言葉を遮る。エドはどうしたのかとツナを振り返った。

「……それ……一般人に教えて良いの……?」


最初は食堂やら談話室やら購買など、別に一般人が知ったところでどうとでもない場所ばかりだった。しかし、段々と奥に入っていくうちに、重要そうな場所が多くなってきた事に気づき、ツナは聞いちゃいけないような気持ちになる。

「いいよいいよ」

しかしエドは対照的にあっけんからんとしていた。

「どうせ大佐の部屋までの施設だけだし。それに中に入るには全部鍵がいるから、場所知ってるくらい問題ないよ。」

そういうものかと思いつつ、常識人であるアルが黙っているため納得することにした。

「ってことで、あそこが大佐の部屋な」

エドが他より多少豪華に見える扉を指差した。

「じゃ、入るか」

そう言うとエドはノックもせずに大佐の仕事場へ入っていった。

「……アル……確かエドは少佐だったよね……」

「うん。正確には少佐相当官だよ」

「……どっちにしろ大佐の方が……」

「うん。上官だね」

礼儀もへったくれもないエドの態度にツナはひたすら乾いた笑いを浮かべていた。



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