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大空と錬金術師
エルリック兄弟

なんとなく、不思議な雰囲気に包まれた二人。
赤いコートの少年は怪訝そうな表情をしていた。

「な……なんですか?」

その表情に少し怯えながら返す。

何せ、少年は獄寺レベルで目付きが悪い。
対するツナは、様々な戦いを乗り越えたとはいえ素は小心者なのだ。
ツナにとっては怯えるなと言う方が無理がある。

何故話しかけられたのだろうとビクビクしながら見上げていると、少年は頭を掻いた。

「あ〜……悪い。ビビらせるつもりはなかったんだ。」

困ったように眉を下げる様子に、言葉に嘘はないことを悟る。

「全く……兄さん目付き悪いんだから気を付けなよ」

鎧の男が呆れたような溜め息混じりに言葉を紡ぐ。
ツナは二人のその様子に肩の力を抜いた。

「どこの席も満員でさ。アンタんとこ相席させて貰おうかと思ったんだが……なんか真っ青な顔で俯いてたから具合悪いのかと思って……」

ソレであんな表情してたのか……とツナは納得すると同時に心配してくれた人に悪いことをしたことに謝る。

「気にすんなよ。俺はエドワード・エルリック。改めて相席頼んでも良いか?」

そう少年−−−エドワードは尋ねる。

「も、勿論です。オレは沢田綱吉です。」

よろしく、と頭を下げると、よろしくと返ってきた。

「僕は弟のアルフォンス・エルリック。よろしくね」

アルフォンスはそう言って手を差し伸べる。
ツナはその大きな手に握手した。





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あきゅろす。
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