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▽And you and mine/仁王



凄く曖昧に終わってますが何話か続く中編になると思いますよろしくどうぞ!!


















始まりなんてそう…―



とても小さな些細なコト








***And you and mine***













『あっれー…いないな』




昼休み、早めにお弁当を済ませてからあたしは柳生くんを探しに隣のクラスに来ていた。


生徒会のことで伝えなきゃいけないことがあったんだけど、周囲を見渡すも柳生くんは見当たらない。




よし…、こうなったら聞いた方が早いよね



『あ、ねぇ!柳生くんってどこ行ったかわかる?』


「柳生くん?柳生くんならさっき屋上で見かけたよ」


『そっか!ありがとうね』



たまたま近くにいた子にお礼をいって足早に屋上へ向かった





--ガチャ-



『あ!いた!柳生くん…!』


「ん…?」



屋上のドアを勢いよく開けると、フェンス側に探していた柳生くんがいた


「貴女は…」


『生徒会からの伝言なんだけどね…………ん?』


さっさと伝言を伝えちゃおうと、柳生くんをみるとなんだか違和感が…


いや、…なにが変と言うわけではないんだけどなんか…


『えっと…、ほんとに柳生…くん??』


「そうですが」


まじまじとみると口元にホクロが…


あれ…?柳生くんってこんなとこにホクロあったっけ?


『………』


「??どうかしましたか?」


『…いや、今日の柳生くんはなんか胡散臭さがすごいな…と』


「ほぅ…?どうしてそう思うのですか?」


『いや、なんとなく』




素っ気なくそう答えると、クックックと喉で笑う声がした



「面白いな、お前さん」



あれ、柳生くん?

なんかキャラが壊れたぞ


って、これは柳生くんじゃない。誰だ君…―


「お前さん、名前は」


『人に尋ねる前に自分から名乗りたまえ』


あたしがそういうと、すまんすまん、と言いながら偽柳生くんは眼鏡とカツラをとった



カツラをとり現れたのは銀髪、



「仁王雅治」


『は?』


「俺の名前じゃ。で、お前さんは」


『……黒沢優雨、です』


戸惑いながら自己紹介をするとまた仁王くんとやらは可笑しそうに笑う


「そうか、かわってるな。黒沢は」


『いや、仁王くんには負けるから』


「ククッ、そうかそうか。…っと柳生に用だったな、柳生なら先生に呼ばれたとかで職員室におるよ」


『そ、そっか。ありがとう』



そうお礼を言って仁王くんに背を向け職員室に行こうとすると不意に左手を捕まれ引き止められた



『…?なに?』


まだ何か?と振り向いて仁王くんを見ると少し驚いた表情をしていた


……なんで君が驚くんだ



「……いや、何でもなか。またな、黒沢」



『…?う、うん。そんじゃ』




よくわからない人だ、なんて思いながら屋上を後にした




















****










『………あのさ』


「なんじゃ?」



あれから一週間、
なぜだかわからないが昼休みになると毎度毎度仁王くんがあたしのクラスに遊びにくる。


そしてちゃっかり一緒にお昼ご飯を食べて、あたしの弁当をつまみ食いしてくる



『…なんで毎日あたしんとこにくるんですか』


「なんじゃ、迷惑か?」


『いや、別に迷惑とかそういうんじゃなくてね』


「ならいいじゃろ」


迷惑ではないんだけどね…
うん迷惑じゃないんだ。



仁王くんはなかなかのモテ男みたいで周りの女子からの視線がめちゃくちゃ痛いんだ


…確かに変わり者だけど顔は美形だもんな仁王くん。



変わり者だけど(二回目)



「なんじゃ、人の顔ジロジロみて。俺に見惚れとったたんか」


『いや、断じてないです』


「ははっ、即答か。つれないのぅ」


『仁王くんは変わり者だなぁってしみじみ思ったんです』


「安心しんしゃい、黒沢も結構な変わり者じゃ」


『あたしは平々凡々普通の人です!』


「いやいや、俺のイリュージョンに気づくとはなかなかの変わり者じゃ」


『…さようですか』


なんかどう反応していいか迷っているとくしゃくしゃと髪を撫でられた


「黒沢、俺今日部活ないきに、一緒に帰るか」


『…なんで?』


「なんでも、じゃ。ちゃんと放課後教室で待ってるんじゃよ」

『えっ…ちょ』



そう言い残しさっさと仁王くんは教室を出ていってしまった




な、なんて勝手なんだ仁王くん…!!








なんだかんだで放課後、



SHRが終わって教室で一応待っていると約束(一方的な)通り仁王くんが迎えに来た





「さて、帰るぞ黒沢」


『あ、うん』






周りの女子からの視線は相変わらずだが、仁王くんは気にしないであたしの手をとり歩きだした







「のう黒沢」


『なに?』



相変わらず手を繋いだまま、あたしと仁王は他愛ない話をしながら人通りの少ない住宅街を歩いていた





「黒沢と初めて会った日、俺の誕生日じゃったんだけど」


『…おめでとうございます』


「なんじゃ、それだけか?」


『む…プレゼント催促?!あたしにどうしろと』


てゆーか知り合ったの一週間前なのに誕生日プレゼント催促かい!!


なんて内心ツッコんでいると
仁王くんはニヤリと笑った



「俺、欲しいモノがあるんじゃけど」


『え〜…、要望だけ聞いてあげるけど』


「まぁ、金のかかるものじゃないから安心しんしゃい」


『へ?じゃあ、な……』


に、と言葉を続ようとするといきなり繋いでいた手を引っ張られたと思ったらおでこになんだか暖かいものが触れた




‥‥‥これはでこチューというやつなのでは…??



『んなっ……?!』


「プレゼント、ありがとさん」



それだけ言って仁王くんは相変わらず余裕な笑みをしてから、あたしの手を引いてスタスタと歩きだした









(っな…な、なんなんだ)










不覚にもドキドキしてしまったこの日が、






この気持ちがうまれた、些細な些細なキッカケ…―

















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どうも、おひさしぶしうpです。
こんな亀更新でもみてくださっている方がいれば幸い。

つづきは近々うpします。。。

良かったら見てください(._.)



【余談】

そしてもうそろそろ30000HITです!
ここまでこれたのも皆さんのおかげです!!

そこで、なにか企画…といいますか、何かリクがありましたら小説、書こうとおもってます!
なにかありましたらMAILかBBSのほうに書き込んでもらえれば書きますのでよかったらリクください☆!(^^)!



















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あきゅろす。
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