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MAIN ▽好き?!嫌い?!／切原【BD】 「よしっ！できた」 料理がイマイチできないあたしが作っていたのはチョコレートケーキ 明日は２月１４日、バレンタインデーなワケで… あたしは大好きな彼、赤也のためにこんな夜中までお菓子を作っていた 「うぅ…眠い」 できたと同時に眠気がいっきにおそってきてそのままソファーに横たわった ‐‐翌日‐‐ 「ふふ…赤也喜んでくれるかな??」 …なんて期待をしながら足速に学校へとむかった 「あ!!あか…「切原くん!!これ受け取って!!」 ―わわっ…赤也の周りにファンの娘がいすぎて赤也に近付けないよ… 「おぅ、サンキュー」 「え…」 ―…しかも…貰ってるし… 「お！！優雨」 あたしを見つけると周りにいたファンの娘を振り払ってあたしの元へ駆けてきた 「な!!今日、何の日か知ってるか!?」 あたしの気も知れないで無神経に話しかけてくる赤也が妙に腹立たしくて… 「知らない!!もぅ赤也なんか大っ嫌い!!」 そう言って走ってその場を去った ―…またやってしまった…素直に赤也に気持ちを伝えればいいのに…素直になれない自分がつくづく嫌になる… 「はぁ…」 「よぅ、黒沢、おはようさん」 「あ！仁王先輩、おはようございます」 声をかけてきたのは立海テニス部所属の仁王先輩 「どうした??元気ないのぅ」 「そっ…そんなことないです！！」 「そうか…??今日はなんだか騒がしいのぅ…」 「今日はバレンタインデーですからね」 「あぁ、そうだったな、お前さんは赤也には渡さんのか?」 「あ〜…後で渡す予定ですよ！！」 「そうか」 「あ！！そろそろ授業始るので行きますね!!」 「あぁ、そんじゃな」 そう言って仁王先輩に手を振り教室へと向かった ―…はぁ…どうしよ… 赤也のことで頭がいっぱいで授業なんて耳に入らなかった… ―…よし!!ちゃんと放課後に謝ろう!! 放課後になってあたしは急いで赤也のもとへと急いだ 「切原くん!!あたしのチョコも受け取ってよ〜!!」 相変わらずファンの娘がすごい… しかも赤也はヘラヘラしてるし… …なんでだろ…そんな赤也の姿を見るとなんだか胸が苦しくなる… 「…やっぱりやめておこう…」 帰ろうと階段を降りようとした瞬間… ―ズルッ― 「きゃっ!?」 気付いた時にはもう遅く階段から落ちていた 「いった…」 立とうとしても足をくじいてしまってて立てなかった 「おい!!優雨!!大丈夫か?!」 「あ…赤也…」 「立てるか?」 「え…と…」 「お前…足くじいてるぞ、…よっと」 “大丈夫だよ”と言おうと思いきやいきなり抱き抱えられた 「え??わ??ちょ…あ…赤也??」 「いいから、大人しくしてろって!!」 「…うん…」 「よし、これで大丈夫っと…」 保健室には先生はいなくて 結局赤也に手当てをしてもらった 「あ…ありがと…」 ぶっきらぼうに言うあたしを見て少しおかしそうに笑った 「なぁ、」 「･････なに?」 「もしかして…妬いてる??」 「……たりまえだよ…」 「ん??」 「当たりまえだよ!!赤也が他の女の子からチョコもらってるのみたら気分だってよくないよ…」 「なんで??」 そう言って悪戯顔であたしの顔をのぞいてくる 「なんでって…そりゃぁ…」 「そりゃぁ?」 「赤也の事…好きだから…」 あたしがそう言うと、赤也は真っ赤に染まっているあたしの頬に キスを１つ落とした 「あっ…赤也?!」 「サンキュ…」 そう言って優しく抱きしめてきた 「え?」 「初めてだよな・・・・優雨が俺に”好き’って言ってくれたの・・・」 「え?あ…もしかして赤也・・・・ハメたね・・・・」 「へへっ、まーね 俺が優雨以外の女からチョコなんて貰ってよろこぶかよ・・・・折角のバレンタインだし…優雨に好きって言って欲しかった」 「…馬鹿赤也」 「あ、そうだ、まだ俺優雨からチョコレート貰ってないけど・・・・??」 「…はい、これ…」 手渡したのはかわいくラッピングさらさった一つの箱 「お菓子なんて初めて作ったか…あまりおいしくないかもしれないかもしれないけど・・・・赤也のために作ったから・・・・」 「さんきゅ・・・」 そう言って今度は唇にキスをした 「・・・・なぁ、優雨??」 「ん?・・・・なぁに??」 「すっげー好きだ」 「あたしも・・・・」 そしてまた甘くやさしいキスをした・・・・ どんなに甘い甘いチョコレートよりも、あなたとの甘いキスがいい… ---ＥＮＤ--- <<ＢacｋＮEXＴ>>  |