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企画・記念
4
「ああ、これをフユにってさ」
そう言って彼は冬木にひとつの箱を渡した。
「…これなあに?」
冬木は首を傾げる。
「フランス土産のお菓子だってさ」
「お菓子!!」
冬木は顔を輝かせる。
「皇帝様」
その時隊長が声を掛けた。
「なんだ」
「ふゆには今日の分のお菓子をあげていますのでそれは明日以降に食べさせてあげて下さい」
隊長はそう告げた。
「桜庭は厳しいな」
「普通です。ふゆはお菓子を食べすぎるとご飯を食べないんですから」
隊長は冬木にも目を向ける。
冬木はその経験があるので顔を俯かせた。
「わかった、そうする」
皇帝はそう言って頷いた。
「フユも、明日までは我慢な」
皇帝はそう言って冬木の頭を撫でた。
「うん。僕頑張るよ」
冬木は大きく頷いた。

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あきゅろす。
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