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企画・記念
対の存在ー番外編ー 初めての節分
Side芳

「芳、節分というものを知ってるか」
 昼休み、生徒会室で仕事をしている紫苑様と一緒に昼食を食べていた時。急にそんなことを言われた。
「え?はい」
「それはいったいどんなものなんだ」
「…はい?」
 …いやいや、まさか。
 紫苑様に限ってそんなはずは………
「で、どんなものなんだ」
 あった。
「ほ、本当に知らないんですか?」
「ああ。今日会計が節分だからと鬼の面をつけてきたんだが、鬼の面をつけることがそれなのか」
「えっと…節分は鬼を追い払うための儀式だったらしいです。それが今でも続いていて、豆を撒きながら『鬼は外。福は内』って言うんです。それで厄災を払って、福を集めるみたいです。最近は恵方巻きを食べるようにもなってきましたね」
「そんな習慣があったんだな」
 紫苑様が感心したように呟いた。
「折角ですから今日やってみますか?」
 尋ねてみると紫苑様の目が少し輝いた気がした。
「それはすぐにできるものなのか」
「はい。じゃあ、用意しておきますね」
 恵方巻きの具何にしようかな…。
 豆はやっぱり炒り豆だよね。
 



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