小説(現代) 6 転入生くんが退学してもう1週間が経とうとしていた。 生徒会は元に戻り、今日も皆で仕事に励んでいる。 「里久、こっち来て少し休も〜。ずっとひとりで仕事してたんだから、後は会長たちに任せていいの」 会計様がそう言って僕を御自身の膝に乗せる。 「か、会計様!!」 僕はあの後すぐ、会計様に告白されて、晴れて恋人になりました。 親衛隊の皆様からの非難も覚悟していたんですが、何故か祝福されてしまいました(汗)。 「司でしょー。里久は本当に照れ屋だね〜」 かいk………司が僕の頭や顔、首筋にキスを落とす。 照れ屋とか、そう言う次元じゃないと思うのは僕だけでしょうか? 「お前ら、そう言うのは部屋でやれ」 会長、僕は被害者です! 「そうする〜」 そう言って司が僕を抱きあげた。反射的に司に抱きついてしまいました。 でも、司は何故か満足そうです。 「それじゃー、また明日〜」 司は会長様たちに声だけで挨拶して部屋をでました。 これから起こるだろうことに僕は顔が熱くなるのを感じます。あれは、本当に恥ずかしいんです。でも、司が嬉しそうなので、我慢するんです。 だって、僕は本当に司が好きだから。 THE END [*前へ] [戻る] |