[通常モード] [URL送信]

小説(現代)
銀髪の不良
その日、隣町にひとりで出かけていた俺は、家路に着く頃にはすでに陽が落ちていた。

しかも、雨が降りだしている。
 
俺は、雨が嫌いだ。

この世で一番嫌いと言ってもいい。

忌々しげに雨が降る空を見上げるが、止む気配は全くない。

コンビニで傘を買い、駅へとと向かった。

電車から降りる頃には、雨はより強くなっていた。

早く家に帰りたくて、俺は近道しようと公園を横切ることにした。

公園の真ん中位まで来た時、雨の音にも負けない男の怒鳴り声が聞こえた。

いつもならここで引き返す俺だったが、なぜか足がそちらに向かって動き出した。



[*前へ][次へ#]

6/89ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!