小説(現代)
5
その時、予鈴が鳴った。
「あっ………」
本当に小さな声だった。
俺が不意に出した声に、3人が同時にこちらを向いた。
やばい…!
そう思った時にはもう遅かった。
逃げ出そうと、ドアに向かったが、茶髪の人が俺より早くドアの前に行き、道を塞ぐ。
「君、いつからここにいたの〜?」
青メッシュの人が声を掛けてくる。
その顔は笑っているが、目は俺を射抜くかのように鋭い。
「待て」
その声に、俺に近づいて来ていた青メッシュの人が止まる。
「どうしたの〜、蓮。お前が止めるなんて珍し〜」
青メッシュの人が振り向き、天宮先輩を見る。
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