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「いや、近寄らないでっ」


必死に喉から絞り出した声に背筋が反応して、ゾクゾクと震えた。
震える足を引きずる音すら快感を呼ぶ。


「何でこんなこと…おかしいよっ!」


こうなる前から、もうとっくに壊れてしまっていたんだ。
それを必死に隠して抑えつけて。
ストッパーが外れた欲望は、今までの反動もありとめどなく溢れる。
逃げ惑う姿さえ愛おしいなんて、本当におかしいね。


「鬼ごっこをしよう。僕が鬼。君は命掛けで逃げて」


そう言って開けた扉から君は矢の如く飛び出して行く。
この気持ちが恋や愛なのかなんてわからない。
ただ君が欲しいと身体が叫ぶんだ。
こんな方法じゃ君に嫌われるってわかっている。
でもこんな方法しか知らない。
飛び出して行く瞬間、僕を見た君の瞳で確信した。

もう昨日までの穏やかな二人ではいられない。
欲望の向くままにいる代わりに、君を失ったんだ。


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移行作業で読み直して思ったんですが…。
何を書きたかったんでしょう?私w
2008/8/8
(2012/5/7 加筆、旧サイトより移行)
title;+DRAGON+BLUE+

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