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小説
初めての


俺には好きな人がいる。

いつも隣にいる人。
いつも話してる人。
いつも一緒に遊ぶ人。

それは、この世にたった一人しかいない。




「俺、お前の事が好きなんだ」


はじめて気持ちを打ち明けたとき
君はどう思った?

引いた?
気持ち悪いと思った?
絶交しようと思った?

俺は男だ。
もちろん君も男だ。
なのに君は俺を受け入れたよね

「僕も好き」

って言って。




それから俺らは
もっと仲良くなった。
もっと一緒にいる時間が増えた。

いつまでも一緒にいたいと思った。




告白して1年が経とうとしてる今日。
大切な日だ。



何かはじめての事をしたい。
思い出に残したいから


何をしてないんだ…?
ずっと隣にいた。
毎日話した。
沢山遊んだ。
こないだ、初めて手を繋いだっけ


いつも散歩する公園のベンチに座り
思い出話をしていた。
夕日が俺らを赤く染めている。



考えた末、今の俺らに丁度良い
刺激のあるものを探し出した


でも、大丈夫か心配…
君はどう思うのかな?
嫌だろうか?



だが、俺を好きと言ってくれた。
信じてみよう。





俺は、初めてキスをした



君の唇は、柔らかく
優しく俺を受け入れてくれた。
たった数秒の事なのに
俺にはとても長く感じた。
俺の心臓は君に聞こえそうなくらいに
バクバクと騒いでいた


君は、キスをしたこと
嫌でないみたい。
でも、どう感じたんだろう?


いきなり君は、俺の手を取った
そして、自分の左胸に当てた



あー…、



君の心臓も
バクバク騒いでる
俺と同じくらい、
いや、それ以上かも…

夕日でわかんなかったけど
よく見れば、顔が真っ赤になってる

すげー可愛い



俺は嬉しくて
咄嗟に君を抱きしめた。
君も優しい腕で俺を抱きしめかえした。



これから先もずっと一緒だ
2人でね。。





  *END*


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