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気づいちゃったから(奈良視点)

熱い魂を持ち、強い絆で結ばれた男たちが集う『武装戦線』

そして6代目頭河内鉄生も仲間想いで、信念を決して曲げない誰もが憧れる人だ

本当に惚れちまいそうなほど格好いいのは分かるんだが…


「将五」

「…」

「おい、将五!」

「えっ、何?」

「はぁ〜、俺の話ぜんぜん聞いてなかったろ」

「わ、悪い」

「まぁ、いいって。」


ブライアンのカウンター席でオレは将五と話してたんだが、将五は奥の席にいる頭をずっと見つめていた

「昨日も頭と体鍛えてたのか?」

「ああ!昨日は腕をあげたなって誉められたんだぜ!!すっげー嬉しくってさvv」

頭の話になると瞳を輝かせて嬉しそうに話す将五にクラクラしてくる

「そ、そりゃ良かったな。最近お前頭にべったりだけど、惚れてんじゃねーよな?あははww」

「おう!惚れちまってる♪」

「それって恋愛感情かね?」

「当然!あっ、今日も練習付き合ってもらえるか頭に聞いてくる。じゃな〜♪」

「いってらっしゃ〜い」

どうしよう、俺は友達を応援するべきなのかっ!?それとも何としてでも止めるべきなのか!?

一人カウンターで格闘していると、誰かが肩を叩いた
「大丈夫か?」

「き、金〜〜!!」

ナイスタイミング☆この際、金にすべて打ち明けよう!

「あのな将五が…」

「失恋は辛いだろうが、あんま落ち込むなよ!オレ達がついてるからな☆」

そう言って金はまたオレの肩を叩いた。

「…ハイ?」

周りを見渡すと頭と将五以外のメンバーがこっちを慰めるような目で見ていた。

「違うっ!!そんな目でこっちを見んなぁああ!!」

そう大声で叫んでオレはブライアンを飛び出した。



後日、みんなの誤解を解くのに1カ月かかった。

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