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にくい(黒十希)
｢なぁー金次、クロサーしらね?屋上にもいねーんだけど｣
｢クロサー?あー…、そういえば一年に呼び出されてたみたいだけど｣
｢…こだ｣
｢は??｣
｢どこだってんだよッ!!!｣
｢た、確か校舎裏の方に行った気が…ひぃぃいい!!｣
こうして金次はもの凄い形相をした十希夫に胸ぐらを掴まれ、黒澤とその一年の所に向かうことになった…
｢誰だアイツ｣
｢えーと、誰だっけ?昼飯奢ってもらえたら思い出すかも｣
｢あぁ!?｣
｢何でもないですッ!!｣
こっそり物陰から二人の様子を覗く怒る十希夫といつもの手も通じず命の危険を感じる金次
｢あっ!銀次、中村 銀次!クロサーの中学ン時の後輩だ｣
｢中学…｣
｢クロサー結構面倒見いいから後輩にも慕われてんだな〜｣
｢あぁ｣
｢銀次、クロサーの下に付くんじゃねーの?｣
その言葉を言った直後、金次は十希夫に鋭い眼光で睨まれた
遠くから見てても黒澤と銀次は親しい様子で、ただただ時間が過ぎて行くだけだった
｢なぁ、十希夫どうすんだ?｣
｢…もういい｣
｢え、ちょっと!｣
その場から離れようとする十希夫に驚きつつ、どこか寂しそうな十希夫の背中を見送った
｢どうしたんだ?金次??｣
銀次との話しが終わって黒澤がちょうど金次の前を通りかかった
｢クロサー｣
｢な、何だよ｣
｢十希夫まじ恐ぇーよ｣
｢はぁ??｣
金次と別れた十希夫は美術室で一人考えていた
一派の頭として大分落ち着き、黒澤と二人きりで過ごせる時間も増えて充実した日々を過ごしてきた
これから黒澤の側に後輩がついたとしても黒澤との関係が壊れたりするはずがないのに、嫉妬している自分に戸惑う
｢何なんだよ…｣
｢何が?｣
｢!?クロサー｣
すぐ後ろには黒澤が立っていて、十希夫は慌てふためいた
｢何でここに｣
｢嫉妬に狂ってる恋人が心配で見に来た｣
十希夫の顔をまじまじと見ながら、黒澤はどこか嬉しそうだった
｢お前の後輩はどうしたんだ?｣
｢あー、銀次には花の下につくよう言った。得るものがあるってな。｣
｢そーだったのか…。つーか、さっきから何ニヤニヤしてんだよ!｣
｢悪りぃ、まさかあんだけで嫉妬するとは思わなくてよ、落ち込んでるお前も可愛いかったぜww｣
｢うるせー!オレが悩んだ貴重な時間を返せっ!!｣
｢ははっ、その分ひっくるめてずっとオレがお前の側にいてやるから安心しろww｣
｢ずっとだからな!忘れんじゃねーぞ!!｣
十希夫はムキになりながらも黒澤に抱きついた
→→ギャグを書いてみたかったんですが、途中で失速してしまいグダグダに…申し訳ありません!最後までご覧いただきありがとうございました!!
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