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君が心配だから!(黒十希)
図書室から信じられない人物が出てきた
「十…希夫?」
「あ、クロサー」
「お、おぉ、おま、お前ぇえーー!!」
「なっ!?ちょっ」
十希夫の肩を掴み力いっぱいガクガク揺らす
「お前正気か!?何でこんな所に居んだよ!」
「おいっ、手ぇどけろ!喋れねーだろ!!」
まるでこの世の終わりの様に騒ぎだす黒澤を十希夫は何とか落ち着かせようと試みる
「本当に大丈夫か?秀吉さんとマサさんにちょっかい出されてねーか??」
「されるかっ!ちょっと軍司さんの用事できただけ、ってどこ触ってんだゴラァ!!」
十希夫が話してる最中、黒澤はどこか異常がないか体中を触りまくっていた
「いーか十希夫、ここには絶対一人で来んじゃねーぞ!」
「はぁ?」
十希夫の肩をグッと掴み黒澤は熱く語りだした
「秀吉さんは狂犬だぞ!急に襲ってきたらどーすんだ!!」
「はぁー…、ん?」
「マサさんなんて女に飢えてっから、お前をイヤラシい目で見てるに違いねー!!」
「ちょっ、クロサー」
「中学の頃からあの2人は本当に質が悪くて…」
話の途中で肩をポンっと叩かれ、振り向くとその2人が額に血管を浮かせて見たことのない笑顔でいた
「クロサー、お前狂犬て意味を分かってねーみたいだな」
「うっ」
「人の事をセクハラオヤジ扱いしやがって!覚悟しろよコノヤロー!」
「と、十希夫っ!」
助けを求め手を差し出すが、首を腕でホールドされそのままズルズル図書室へと黒澤は引きずりこまれていった
「うん、あの2人には気をつけるわ」
少し過保護な恋人を先輩方にお任せして、十希夫は軍司の所へ戻っていった
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