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毛利様のサイフ
2;10分、教室の戸が勢いよく開かれた。バタンと戸の一つが外れた。しかし戸を外した張本人はそれを無視して教室の隅に向かう。そして一番隅にある机に座っている男に指を指してこういった。
「おい!ケーキとフルーツ牛乳買って来たぞ!!」
その言葉で糸が切れたのか、バタンとその場に伏せてしまった。指を指された男は冷徹な声で疲れた男にこの場に合っていない言葉を吐いた。
「ふむ、時間丁度だな、サイフ」
「へっ?サイフ?」
疲れ切った男には酷すぎたのかも知れない。長曾我部は、口を開け呆然としていた。しかし、ようやく自分がなにを言われたのか理解したようだ。どんどん顔に青筋が浮かんできている。
「てっ、てめぇ今なんつった?」
「・・・・サイフ」
この事が当然とでも言うように吐くその姿は、ある種の人達から神と崇められたそうだ。そんな事はどうでもいいが、その言葉を聞いた長曾我部はついに堪忍袋の緒が切れたようだ。
「毛利死ねぇ!!!!!!!!!!!」
長曾我部は、殆ど叫び声にしか聞こえないその言葉を合図に勢い良く殴りかかった。・・・・・はずだった。しかし長曾我部の拳は、寸での所でかわされその替わりにとでもいうように股間に激痛が走った。そのまま長曾我部は倒れこむ。それを高笑いをしながら見ていたのはもちろん毛利だった。長曾我部は思う。悪女その物だ、と。
「て、てめぇ。男のシンボル蹴るなんざフェアじゃねーぜ・・・」
「これは喧嘩でもなんでもない。故に我は、暴走する貴様を粛清した、ただそれだけだが?」
「ハッ、口八丁手八丁か。・・・・てゆーかこれマジで痛いから、おめぇも男ならそれ位解るだろ?も
 う止めてくれ・・」
「負け惜しみか・・・」
「・・・・・うるせえ」
「貴様は我にそんな口を聞いていい立場か?これくらい猿でも分かるわ、s?aveが」
「?????」
そのまま毛利は元親が持っていた袋を奪い、教室から出て行った。しかし元親は、自分に向けて吐かれた言葉を理解できずにいた。
「なあ政宗、さっき毛利が言った英語・・・・何て言ったんだ?」
「s?aveか・・・・奴隷って意味だ」
「なんか俺昇格した・・・・?」
「おめでたくて良かったな・・・」

第2話です!!やり切ったていうか・・・・だんだんアニキが可哀想になってきた。
でもまだ続きます!(←オイッ


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あきゅろす。
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