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「毛利様のイス」(学パロ)
伊達政宗は驚愕していた。今、目の前で起きている事を嘘だと言いたい。いつも、一緒につるんでいる男が、あの冷徹な氷の女王と言われる毛利元就に踏まれているのだ。もちろん、他の人も黙っている。
「・・何これ?」
伊達政宗はこの場で最も適切な言葉を吐いた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー1時間前ーーーーーーーーーーーーーーー

とある夏の日の昼休み。教室の中に人の良さそうな大声が響く。
「おい、毛利!!」
「・・・なんだ」
その声とは裏腹に、氷のような冷たい声が走る。その声には少し怒気が含まれている。話し掛けた相手は、それに気ずいているのか、いないのか、構わず話を掛けている。
「今度カラオケ行かねーか」
「断る」
単刀直入。あっさりとそれを告げた男の手には、作曲ノート。そこにはびっしりと音符が並べてある。
「また吹奏楽部か・・。毛利、てめーもちょっとは息抜きしろよ」
「五月蝿い」
「んな!?・・・この、冷徹氷の女王が!!」
バッ!!元親は毛利の作曲ノートを取り上げて丁度開いていた窓から勢いよく放り投げた。
「なっ!・・・・・貴様」
「お前が悪りーんだよ!この根暗がっ!!」
とたんに辺りの空気が重くなる。そしてどこからか物凄い量の殺気が溢れ出す。
「あれは、あと全曲確認すれば完成していたのだ。貴様、如何してくれる?」
さっきまで強気だった元親もここまで殺意丸出しでいかれると、さすがに黙った。
「あ、あっあのさ!本当にゴメンっって!!」
「ごめんで済ますとはなぁ」
「っっっなっ、何でもするから!!」
「ほう、何でもするのか・・・」
そう呟いた後元就は、奇妙な笑みを浮かべた。その時、元親は自分が大変な事を言ってしまった事に、気ずいた。しかし、もう時は遅い。元就はさっきとは比べ物にならない位の満面の笑みを浮かべていた。さて、どんな事が待っているのだろう。
「じゃあ、今日から貴様は我の犬だ」
いままで二人の様子を冷や汗を掻きながら見ていた周囲の人達も、こればかりは固まった。しかし一番驚いたのは、言われた張本人、長曾我部元親だ。口をポカンと開け、目が点になっている。
「おっおい、嘘だろ。なぁ?もしかして今日エイプリルフールとか何か?」
「我が何時嘘など言った。長曾我部、お前ついに頭のねじが外れたか」
「・・・・・・・」
「何でもすると言ったのは貴様だ」
「前言撤k「それは駄目ぞ」・・・・」
「まぁ何だ、我の言う事には何でも従えと言っているだけだ。簡単だろ」
「じゃあ、もし毛利が俺に死ねっつったら」
「自殺するまでよ」
「言い戻しは利かないぞ。貴様は我に其れだけの事をしたんだからな・・・覚えておけ」
「・・・・はい」
毛利から放たれる何とも言えない威圧感を感じ取った長曾我部は、はいとしか言えなかった。ちゃんとはいと言った長曾我部を一瞥して毛利は氷のような唇でこう言い放った。
「じゃあ、疲れた。おい長曾我部、イスになれ」
「はっ?」
「そこに跪けと言っている」
「・・・・・・」
長曾我部はただ、ただ、従うしかなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーー現時刻 2;00ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次々と様々なところから帰って来た生徒達は一度教室に入ると皆同様に顔が驚愕の色に染められていく。その中に伊達政宗もいた。政宗は他の輩よりも度胸はあるようですぐに毛利達に駆け寄った。
「おいっ!何やってんだお前ら!教室なんかでSMプレイなんかするな、どう対処していいのか分から
 ないから!」
「はっ?貴様なにを言っておる。我がそんな下等な遊戯をするわけなかろう」
「じゃあ、この惨劇は?」
「長曾我部は犬だからな」
「いや、それがプレイって言うんですよ。って言うか元親、お前そこまで成り下がったのか!?」
「いや違うし」
「こやつは我の楽譜を投げた、これくらいは報いにもならぬわ」
「でもこれはな・・」
「文句はあるのか」
伊達は肌に擦れるほどだったが確かな殺気を感じた。身震いをしながら答えた言葉は。
「NO」
その言葉をしかと耳に入れた毛利は、腹の音を鳴らしていた。そして一息。
「おい、長曾我部。コンビニからケーキとフルーツ牛乳を買ってこい」
「はっ?さっきお前机に重箱並べて食べてただろー」
「あれは主食、これは甘味だ。一緒にするな馬鹿者が」
「さっきの確実にデブが言ってる持論だよな・・・」
「五月蝿い、さっさと買って来い。馬鹿親」
「うん、ナチュラルに馬鹿って言われたような気がするんだけど・・」
「二度も言わせるな姫、買って来い」
「姫ですか俺・・・・」
そう言いながら元親は渋々教室の戸を開けた、とその時毛利がいきなり声を掛けた。
「10分以内にな」
「毛利の鬼ー!!!」
大の男が瞳に涙腺を浮かべながら走り去っていく様は、見れる物ではなかったという。
「・・・・・姫若子が」


第1話が終わりましたー!!(・w・)
まだ続きます。オワレッて感じですけど、私頑張ります!!
いやー、この元となったのが、私のリア友のNと言う変態と、Yと言うドSが元です☆

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あきゅろす。
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