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×勉強会 ○勉強作戦会

放課後。テストが迫っている夕暮れの中、私達は勉強会を開いている。
・・・・のだが。


「・・・・」

「・・・・」


数学の問題に取り掛かっているのだがすごく見られている。穴が空きそうなくらい。・・・・いやいやおかしいぞこれ。あれ?

「あ、あの・・・」

「んー」

「いや、んーじゃなくて。勉強しないんですか?」

「「勉強する道具なんて持ってきてない」」

「何しに学校きてんですか。」

思わずツッコミを入れてしまった。いやだって・・・早めに言ってよ!


「あの数学以外なら貸すので・・・阿伏兎さんは何が苦手なんですか?」

「全b「それはなしで。」
「・・・英語」

「はい、それじゃあ教科書とノート。神威さんは何しますか?」

「いいよ俺は。」

「いやせっかくですし」

「勉強なんて無駄でしょ?」

「いや無駄じゃないですよ、受験もありますしね」

「せめて良い点数とるたびに強い奴が現れるとかならやる気もまだでるのに」

「いやありえないでしょ」

何神威さん強い人に会ってどうする気だ。なんか嫌な予感しかしないぞ


「だいたい英語なんてよぉ、いつ使うんだよ?嬢ちゃん」

「最近は日本の会社とかでも英語でしゃべれとかありますよね」

「ケッ、日本にいる限り英語なんて必要ねぇ」

「いや人の話し聞いてました?」

「英語なんかより数学のほうがよっぽどいらないヨ」

阿伏兎さんに続き神威さんまで文句を言い始めた。


「数学は物を作るときにも計算とか必要ですよ」

「でも昔の人はそんなもの使ってないよね」

「まあそれはそうかもしれませんが・・・」

「ね?必要ないよ。だからさっさと帰ろうなまえ。」

「結局そこですか、将来的に必要なくてもテストには必要ですしね」

「将来的に必要ねぇならやる意味わかんねぇぞ」

む、阿伏兎さんが正論を。


「いやまあそうなんですど、そーするとやっぱりご褒美とかでがんばるしかないですかね」

「褒美だぁ?」

「さっき神威さんが言ってた強い人が現れるとか。まあそれは無理ですが、ゲーム買って貰うとか主流ですよね」

「ゲームねぇ・・・団長の飯奢るの変わってくれんなら考えものだな」

「それも無理です」

「ふーん・・・じゃあさなまえがなんかしてよ?」

とちょっと悪戯っ子のような笑みで頬杖をついたままこっちを見て尋ねる神威さん。


「なんか?・・・とは具体的にどんな感じの」

「んー飯奢るとか?」

「いやそれは無理だと言いましたよ!」

「じゃあ、飯作ってよ」

「・・・は」

「テストの点数いつもより良かったらご飯作って」

「えぇぇ!!!私料理とかあんまりしたことないですよ!」

「はは、楽しみだなあ」

「え、決まったんですか?決定事項なんですか!?」

つーか良い点そんなんでとれるの!?





×

(つーか勉強全然してないじゃん!!)

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あきゅろす。
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