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勉強会をしよう

「なまえー帰ろう」

「あ、」

放課後、帰りのSHRも終わり教室の外に出ると神威さんと阿伏兎さん。
最近の日課になりつつあるので差ほど驚かなくなった。

「何?」

「神威さん、今日一緒に帰れません。」

「どうして?」

「いや図書室に寄ろうかな、と・・・」

「当番じゃないだろ?」

「当番じゃなくて勉強しようかと」

ていうかなんで当番の日覚えてんだ


「はあ?なんで」

「はあ?って・・・。今やらないでいつやるんですか」

「ん?」

「はい?」

神威さんも阿伏兎さんも意味がわからないと首を捻る。あれ・・・もしかしなくてもこの人達・・・

「今、定期テスト3日前ですよ」


「「あ」」

「・・・」

ふたりとも忘れてたようでお互いに顔を見合わせている。
この人達将来的に大丈夫なんだろうか、と少し心配になった。


「あのふたりとも勉強はどれくらい進みましたか?」

「「全然」」

「・・・」

思わず苦笑。


「あの、大丈夫なんですか?留年とか・・・」

神威さんはともかく阿伏兎さんは過去に何回も留年しているようだし危険なのでは?


「ほら阿伏兎言われてるよ」

「俺だけじゃねーだろ」

「俺は前の日に勉強するよ。」

「今年も留年だなぁこりゃあ」

と阿伏兎さんは頭を掻き早くも諦めモード


「留年て・・・まだ2年になって最初のテストですよ」

「俺は大丈夫だよ」

「はん、そーやって油断してるとなあ2年はすぐ留年するんだよ」

「それはおまえだろ」

「ぐっ」

と息を詰まらせる阿伏兎さんちょっとかわいそう。

「阿伏兎さんて成績表どんなんだったんですか?」

つーか不良の時点でもう駄目だが。よく退学とかならないな・・・


「体育以外1」

「・・・」

絶句。いやあある意味すごい成績だそれは。


「そういうなまえはどうなの?成績」

神威さんが私に尋ねてくる。


「私は体育とかは3で他は4とかですかね」

「ひゅー、頭いい」

「半分よこせ」

「いや一般には普通ですよ全然。口笛はせめて言うんじゃなくて吹いて下さい。」

「勉強しなくても大丈夫だよそれなら」

「騙されませんよ」

「ちっ」

舌打ちされたよ!!


「あの・・・提案があるんですけど」

「?」

「図書室で勉強しませんか?神威さんも阿伏兎さんも」

「「・・・」」

なんだその顔は。
嫌だってか、嫌だってか!!

「あ、阿伏兎さんだってもう留年したくないでしょ!今日やれば1は回避できますよ」

「・・・そりゃあそうだが俺ぁ勉強すると頭が痛くn
「だからこそ!少しずつ慣らしてけばいいんですよ!」







(「なに?ホントにやるの??」)

(「やりますよ!神威さんも油断してられませんよ!」)

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あきゅろす。
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