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もしリボ!
もし、沢田綱吉が炎を違う用途で使っていたら。



「…っ……」


沢田綱吉────通称ツナは、猛烈に急いでいた。
自身の手から噴射される暁色の炎の炎圧をあげる。

現在彼は額に炎をともし、身体能力を最大値まで上昇させている。
それでもなお、間に合うか心配だ。


「頼むッ、間に合ってくれ……ッ!!」





じゃないと、母さんがッ………!!!




ヤバイ、と心で続けながら、とにかく手の炎をぶっ放す。




高速で周りの景色が流れて行く。

ふと綱吉亜は、持たされた腕時計に目をやった。
その針がさすのは─────午後二時五十分。




くそっ、あと十分しか無い……!!




さらに炎の噴射量を増幅する。

少しすると、目的地が見えてくる。
人だかりが大きく出来る、そこは……──────────…


「つ、着いたぁ…!!」


地面に着地し、人だかりに紛れ込む。
時計を見ると、二時五十五分。
後、五分……!!



・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・




「た、ただいまぁ〜!」
「あらツっくん、お帰りなさい!」


家に着くと、玄関で息子の帰りを待ちわびていた母、奈々が視界に入った。


「母さん、はい、これ」
「!!買って来てくれたのね!」


差し出したビニール袋を、両手で大切そうに受け取る奈々。
その様子を、息子の綱吉は微笑みながら見ていた。


「今回逃したらまた暫く無かったのよねぇ……─────────────…






































          ─────────…タイムセール♪」






∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞




はい、ツナが急いでいたのは某店の卵のタイムセールに間に合う為でした。
ちなみに今夜の沢田家夕飯はすき焼きです。←
キャラ崩壊(?)すんませんっした。
それではツっくんに殺される前にさよなら(逃。

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