夢か幻か
2
僕の反応を見た学長は、一度僕から離れて向かい側のソファーに座った。
『……いい感度してんのな。ほら、こっちこいよ?』
そういうと、自ら自分の隣に来るように僕に命じた。
『……拒否権は……?』
『……キミは拒否出来るのかな……?』
『……………』
『キミには…拒否権はないよね…?』
その通りだ。
拒否イコール僕の過去をバラされる。
僕には拒否権はない。
ないのに、小さな希望に縋ってしまったのだ。
『……っつ……』
僕は学長の隣に行くしかない。
重たい腰をあげ、学長の隣に座った。
『…………』
『キミはどんな声で鳴くんだろうね……?』
そういった学長の口は、僕の口を塞いだ…
『……ん』
学長の舌が僕の舌に絡まってくる。
ぴちゃぴちゃと厭らしい音をさせながら続くねっとりとしたキス。
『……んっ……』
僕はされるがままだった。
そのまま学長の手は、僕のシャツのボタンを外していく……
『……っ…』
ボタンを外し終わった手は、僕の肩に置かれ、そのまま僕は押し倒された。
『……楽しませてくれよ…?』
学長はそういうと、僕の首筋に舌を這わせた。
『………んっ……』
なんか声を出すのが悔しい感じがして、僕は声を出さないように我慢していた。
首筋や耳をしつこく舌で攻められ、僕の体はぴくりと跳ねる。
学長の右手は器用にズボンを脱がし、僕の下半身を露にした。
胸や背中を手で撫でられているだけなのに、僕の体は快楽を感じていた。
『……っあ…ぁぁ……』
学長の的確に快楽を引き出す愛撫に思わず声が出てしまった。
『……もっと声だして鳴けよ…?』
そういうと学長は僕の脚を開き、自分の指を舐めた。
『は……っぅあぁっ…』
その指が僕の中にゆっくり入れられた。
僕は、学長がもたらす快楽に我慢が出来なくて、声をだして喘いでしまった。
『あっ…ぁあ…』
僕の中で学長の指が動く度に、僕の体はビクンと跳ねた。
指は僕の奥まで入りぐちゅぐちゅと、僕のお腹を圧迫する。
『……ひぁあ……っやぁ……』
学長の指がもう一本僕の中に入れられた。
僕の体を知り尽くしてるかのように、今までにない快感を与えてくる。
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