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夢か幻か

『……雫〜お昼二人で食べようぜ!学食いこぅよ』



『いいょ!もちろん!いろいろ話もしたいしね。』



『よしっ行こうぜ!』



無事に、午前中の授業が終わり、お昼休みになった瞬間、伸ちゃんがご飯に誘ってくれた。



僕は断る理由なんかある訳ないし、二人で学食にむかった。



どうやら転入生は目立つらしく、廊下ではいろいろな人の視線を感じた。



『雫〜目立ってんな〜』



『やっぱ転入生って珍しいのかな?』



『や、雫が可愛いからじゃね??』



『も〜伸ちゃんやめてよ〜』



ちょっとじゃれあいながら、僕と伸ちゃんは学食に着いた。



『雫、ココが学食だよ。』


伸ちゃんが扉を開けると、まるでフレンチレストランの様な学食だった。



入り口にはボーイの様な男が何人かいて、そのうちの一人が僕達の方に歩いてきた。



『お勉強ご苦労様です。本日のお食事は、いかがなさいますか?』



『あ、俺中華がいい!回鍋肉とエビチリ!ご飯は炒飯で!!雫なんでも作ってくれるから、好きなの頼めよ!』



『え、あぁ、じゃぁ僕はハンバーグがいいな…』



『ライスとパンはどちらがよろしいですか?』



『あ、ライスで…』



『かしこまりました。では13番テーブルでお待ち下さい。』



そういうと、男は一礼して厨房の方に向かっていった。



僕達は言われたテーブルに座った。



『凄いね。まるでレストランだよね?』



『だろ?俺も最初は戸惑ったんだよ〜』



『僕も、伸ちゃんいなかったら、多分わからなかったよ〜』



そんな話をしていると、ご飯が運ばれてきた。



本格的な、中華料理のエビチリと回鍋肉に、スープと炒飯。



ハンバーグも、高級レストランに出てくるようなハンバーグで、もちろん、スープとサラダ付き。



『お待たせいたしました。ゆっくりお召し上がりください。』



そういうと、男は一礼をして去っていった。



『でわ、いただきます!』



僕たちは手を合わせてご飯を食べはじめた。



味はかなり美味しく、めちゃくちゃ食が進んだ。



僕、今日はかなり贅沢なご飯だなぁ…



なんか僕は嬉しくなって、にやけていた。





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