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夢か幻か





……



この人全くしゃべらないよ。普通転入生とかといたら、



『どっからきたの?』



とか、聞くよね?…多分。


とりあえず、仲良くしようよ的な感じにならないかなぁ?



『着いたぞ。学長室だ。』



そんな事を考えてたうちに、目的地に着いたらしい。



『神谷です。一ノ宮雫を連れてきました。』



ノックをすると、神谷はそういった。



『どうぞ。』



中から声がした。



『失礼します。』



僕と神谷は一礼をして、入室した。



『ようこそ、我が学園へ。一ノ宮 雫くん。』



『は、はい。これからお世話になります。よろしくお願いします。』



僕はびっくりしていた。



学長っていうから、オジサンを想像してたのに、



そこにいたのは、制服を着たかなりカッコいい僕と同じ年くらいの男だった。






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