[携帯モード] [URL送信]
2
〜翌日の放課後 宍戸SIDE berore2days

先生に頼まれた仕事を終わらせ部室に行く途中だった

『あの』

「?」
後ろから声が聞こえ振り返る
が、そこには誰の姿もなかった
空耳かと思い俺は脚を進めた
ぽふっ
「わ!?」
前から何が抱きついてきてすっごく驚いた

『無視はよくないです』

下を見るとそこには小さな男の子がいた
「おぉ、悪い」
何だ、1年か
幼稚舎の小学生か?
『あの、テニス部はどこですか?』
「入部希望か?この時期に」
『さかき先生に用事があるのです』
「監督にか?俺テニス部だし、連れて行ってやろうか?」
『ありがとう』
そう言ったこいつはふわふわしてて
今、目を離したら消えてしまいそうな微笑みだった

氷帝は広い
意味不明なほどに広い

「あ、お前名前は?」
『水沢刹那です』
「俺は宍戸亮」
『ししど…りょー^^』
気に入ったのかそれを連呼する
幼稚園児みたいだ
何かすっげぇ可愛い

「あ、水沢は1年か?」
『刹那!!』
「は?」
『水沢じゃない刹那』
頬を膨らませてプイッとそっぽを向く
苗字で呼ばれるのが嫌なのか?
「刹那」
「ん!」
名前で呼ぶと勢い良く笑顔で振り返った

あれ?何を聞きたかったのか忘れちまった
まぁ、いっか

[*back][straight#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!