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海堂SIDE
マネージャーが話しかけてきた
朝のランニングの途中でネコに会いもふもふしようとしていた
そんな姿を見られてしまった
そのせいで少しあせっていた上
こいつはこの容姿だ、年上という事を忘れていた

「優しくなんかねぇ……っすよ、別に」
「本当に心が綺麗な人にしか動物は寄らないのです」
「え?」
さっきまでの笑顔とは何かを感じた
表情は全く変わらなかっただが何かが確かに変わった
俺は何も言わなかった

言えなかった

こんな奴にこの俺が言葉が発せられなくなるほど圧倒させられるなんて…

「僕は準備があるので行きます、では!!」

その空気がこの言葉で一瞬にして弾けた
動けなくなった俺にパッとさっきまでの重い空気が嘘かのように元気いっぱい言った

刹那先輩はちっせぇ(小動物)と思っていたが変な奴だ……

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