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宍戸SIdE

「水沢刹那です。よろしく」
「えらい小さいな」
「ワイより小さいで!」
白石は刹那を優しくなでていた
刹那は嬉しそうにふわふわ笑っていた
そして白石もデレデレ笑ってる
何だろう…この気持は
「先輩、キモいっスわ」

それから刹那はぽふぽふ歩いて全員に挨拶をしようとしていた
すると忍足のいとこにぶつかった
「あぅ、ごめんなさい」
頭をぺこりとさげた
「あー、こぉんなちっこい奴にマネージャーなんて出来るんかいな」
ぼそっと忍足のいとこはつぶやいた
刹那はムッとした表情で忍足を見上げる
「なんかとろそうやし、足引っ張るんやないでー」
「謙也!」
白石は刹那をなでるのをやめずに忍足をみた

たとえ冗談であっても今の言い方は酷い
刹那も頑張ってんのによ

「身長は関係ないのです。それに僕は3年生なのです。忍足謙也………嫌い………」
「あーぁ、謙也。嫌われてもうたな」
ふわふわした笑顔しか見せなかった刹那の目がうるんでいるようにみえた

「刹那、立海に行くぞ」
「…りょー」
刹那は白石に手を振ってから
俺のほうへとうるうるしながらきた

「ほら、泣くな男だろ?激ダサだぞ」
「ぼくは」
「水沢っ!」

刹那の言葉をさえぎり叫んだのは忍足

「すまんかった」
刹那は忍足を確認して考えた結果
しゅんとして俺の後ろに隠れた

「ほんまにすまんな。ほな、刹那くんまた後でな」
「うん」
いつの間にか近くにいた白石は申し訳なさそうに謝って手を振った

俺はなるべく早く四天宝寺から離れた

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