ひそかに片思いしていた。
最近、
良太郎のねーちゃんの店によく来るようになった女がいる。なんでかそいつのことが頭から離れない。ずっとずっとそいつのことばかり考えてしまってる。大好きなプリンすら忘れるくらい。
これはなんなんだよ!!
「せーんぱい、またボーっとしてるよ?」
「うるせ…。」
「桃の字、どうしたんや?悩みなら…のるで!!」
「うっせーよ…。」
こうやってこいつらに言われるくらい俺は最近おかしいらしい。これも全部あの女のせいじゃねーか!!俺は悪くない!勝手に頭ん中入ってくるあの女がいけねーんだ!!
「あー!!」
「どうしたの?リュウタ。」
「またなまえちゃん来てるよー!」
「なんだとぉ!?」
「わ、急にどうしたの?先輩。」
「な、なんでもねーよ!!」
あいつの名前聞くだけで異常に反応しちまう…。
本当になんでだよ!
「でもなまえさんって可愛いよねー。どの女の子よりも。…今度釣っちゃおうかな♪」
「んなぁ!!?」
「そうやなぁ…俺も好みやな。」
「はぁ!!?」
「僕もなまえちゃん好きー!!」
「あ゛ぁ!!?」
なんなんだよ、こいつら!!
あいつのこと狙ってんのかよ!!
なんだ、なんでだ?
なんか…違和感…!!
っだああああ!!なんかすげーむかつく!!
「先輩は?」
「は?」
「どうなの?彼女、タイプじゃない?」
「お、俺は別に…。」
「ふーん、ならちょっと釣ってこようかな。」
「なっ!!」
「あ、亀ちゃんずるーい!!」
いらいらする!!
なんでこんなにいらいらするんだ!
「僕がいくー!!」
「ちょ、リュウタ!」
「ここは俺が行くで。」
「金ちゃんまで…。」
「熊ちゃん駄目ーっ!!」
「…っだあああああああああああ!!!」
「ちょ、先輩!!?」
「わああああ!!」
「うお…なにするんや!」
ひそかに片思いしていた。
(お前らには渡さねぇ!!)
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桃ちゃん鈍感w
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