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そこは未知なる世界で、


急に現れた美少女、ハナさん。
見た瞬間ドキッとした。
でもすぐにハッとして、自分を恨んだ。

私には愛理さんがいるんだ!
他の子にトキメクな!ばか!


でも…、このハナさんって人…誰かに似てる?


「なまえちゃん、準備はいい?」

『え?あっああ!おう。』

「なまえさん、急にごめんね。」

『い、いや!私はいつでも暇だから!』


それにハナさんみたいな美少女といられるなんて癒される!うは!やばい!私、いま幸せ。愛理さんがいたらもっと幸せだったのになぁ…。少し残念。


『あ、てか、オーナーって?』

「えと…、あとでわかるよ。」


良ちゃんがそういうから今は深く聞かないことにした。どうせあとでわかるんならいいしね。ていうかオーナー?誰だよ。


「とりあえず、行こっか。」

「そうだね、デンライナーの停車時刻まであと少しだし!」

『デンライナー?停車時刻?』


オーナーって人は近くにいるの?てかどこいくんだよ。デンライナーってなに?停車時刻って…は?なに、電車?私電車嫌いなんだけど。


「デンライナーの停車時刻まで…10、9、8、7……、」

『?』

「いまよ!さあ、なまえさん!」


いきなり腕を捕まれて、ひっぱられて、良ちゃんとハナさんと一緒に近くのドアまでひっぱられた。ハナさんからいい匂いがして、シャンプーの香りかな?なんて呑気に考えていた。

なんだが妙に時計の音が響いていて、針が進むのがゆっくりに感じた。カチカチという音を聞きながら開かれたドアの中にはいった。


バタンというドアが締まる音と同時にハッとしてあたりを見渡すと、そこは砂漠のような場所でなにやらキラキラしていた。

え、何ここ!?


『は、は!砂漠?意味わかんねー!』

「落ち着いてっ…!」



ゴオオオ


『!?』

急に聞こえた音に、身体がビクッと反応した。咄嗟に振り向いたら、なんか電車みたいなのが急にやってきた。なんだこれ。意味わかんねー。

なんで砂漠に電車があるのか。てかまずなんで砂漠にいるのか。ついでになんで空がこんなに綺麗なのか。色々つっこみたいことがあるが、つっこんでられるほど冷静じゃない。


『何がななのか…まったくわかんね!』


しかも電車は私たちの前に止まった。そしてすぐにドアが開いた。


「とりあえず、乗ってくれないかな。」


良ちゃんが申し訳なさそうにいう。
いやいや、こっちはかなりびっくりしてますから。なんで良ちゃんは冷静なの。いつもの良ちゃんなら「およー」っていって気絶するでしょ!


「あとで話すから、ね?」


そんなこと言われても…!


「なまえさん、お願いなんだけど…、駄目かな?」

『喜んで!』


ハナさんに言われたら仕方ないよね!!


「…なまえちゃんはほんとに女の子好きだね。」

『おう。』














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