金曜日。
『へへへ、』
昨日の相合い傘のことを思い出して、
またまたにやけ中。
まさか相合い傘できるとは…。
あのあと、結局最後までおくってもらえなかったけど。急に「いまじん」がどうのって呟いてから行っちゃって…。
だから傘は借りたまま。
今度かえさなきゃ。
あ、また会う理由ができた!!
今日はなんだか気分がいい。
どこかに出掛けようかなー。
んー、そうだっ!!
『今日は天気いいから公園に行こう。』
公園には、子供が沢山いた。
あ、あそこのおままごとやってる男の子と女の子可愛いなぁ。
『久々の公園もなかなかだね。』
ブランコに腰をおろして、
遊ぶ子供達を見ると、心が和む。
小さいとき、私もよく遊んだなぁ。
『あー、暖かいし…眠い。』
ポカポカしてるし、このまま寝たい。
でも公園だからなぁ。寝れない。
「野上、行くぞ!!」
「うん!!」
『?』
公園の近くから聞こえてきた声。
その声は明らかに、侑斗のものだ。
急いで私は立ち上がって、声のしたほうへ向かった。ただ侑斗に会いたかったから。
ヒュル ヒュッ
『え…きゃぁぁぁ!!』
目の前に急に現れた怪物。
こんな生物みたことがない。
なんなの、この怪物。
「おとなしくしろ!!」
ビシィィ
『ああっ、あ゛!!』
なんか変なムチみたいなので叩かれた。
叩かれた場所が痺れるように痛い。
とてもじゃないけど逃げれないよ…。
「待て!!」
この声は…。
「名前から離れろ!!」
ゆう、と…?
知ってしまった金曜日。
(最後に見たのは、)
(大きな剣を振り回しながら)
(怪物と戦っている)
(ヒーローだった…。)
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はい、あと少しでクライマックス!!
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