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水曜日。


完全に私は侑斗を好きになっていた。
昨日、一緒にお茶して実感した。
本当に本当に大好きなんだって。


『へへ、』


嬉しくてついにやけてしまう。
部屋のベッドに飛び込んで、お気に入りの抱き枕を抱き締める。


『侑斗…ゆうと…ゆーと…。』


名前を呼んでまたにやける。
こんなに幸せでいいのかな、私。
でも嬉しい。えへへ。


コンコン


「名前、お願いがあるんだけどー。」


ドアの向こうからのお母さんの声に少々ビックリしながらも、返事をした。



『どうしたの?』

「買い物いってきてよ。」

『…はぁ。』



人の幸せタイムに土足でずかずか入らないでよ。

















お母さんに頼まれて来たのは、近所のスーパー。ここは家に近いし、結構そろってるから便利だ。

今日はカレーライスらしい。
だからにんじんとカレー粉を買ってこいって。


『スーパー来るの久しぶりかも…。』


なんか配置とか変わってるし。
ここはお菓子売り場だったはずなのに、野菜売り場になってるよ。


「今日は何をつくろっかなぁー。」


近くから、いかにもルンルンしているような声が聞こえた。振り返ってみると、



『ゆ、侑斗?』

「え!?」


ルンルンしている人は侑斗だったのか。
ていうか、あれ?なんか雰囲気違う?
髪も延びてるし、目も…。カラコンかな?


「ああぁ…どうしよう…ゆーとぉ…。」

『どうしたの?』

「いえ!!なんでもないです!!」

『今日の侑斗…変。』

なんかまったくの別人って感じ。
でも外見は侑斗なんだよなぁ。
あ、でもなんか…こういう侑斗もいいな。


「ぁ、うぅ…、ゆうと…。」

『本当に大丈夫?具合でも悪い?』


熱でもあるのかな。
そう思って額に手を当てたら、




「だ、駄目だ!!侑斗に怒られる!!」

『え?』

「じゃあ俺は用事があるからっ!!」

『ちょ、まっ…。』



侑斗は走っていっちゃった。
あれ、なんか落ちてる…。



『ん?なにこれ…。』



「デネブキャンディーのレシピ」と
書かれた紙が落ちてた。
侑斗のかな。まあ、一応持っとくか。









おかしかった水曜日。
(キャンディー好きなのかな…。)





=====

そのあとデネブは侑斗に怒られて
プロレス技をかけられてたらいいのに←






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