[携帯モード] [URL送信]
火曜日。


朝、メールが届いた。
送り主は昨日、ぶつかったあの女。
名前は名字名前って
いうらしい。


なんか礼がしたいから、連絡先を教えてくれと頼まれて、教えてしまった。



「よかったなぁ、侑斗!!友達が出来て!」

「うるせぇ!!」



デネブを黙らせて、メールを見る。
「今日は空いてますか?」という
シンプルな内容。絵文字もないな。

まあ、暇だしな。


「侑斗!!OKしたのか!!」

「だからうるせぇ!!」












待ち合わせは公園。
つくとすでに名字はいた。


『こんにちわ、侑斗さん。』

「よお。」

『昨日は本当にありがとうございました。』

「足はもう平気?」

『はい、おかげさまで。』


ニッコリと笑う名字。
そういえばコイツ、可愛いな…。


『適当にお茶でもどうですか?』

「そうだな。」

『じゃあ行きましょうか。』


ニコニコと嬉しそうに鼻歌を歌いながら前を歩く名字に、笑みがこぼれる。



しばらく歩いていると、
目当ての場所についたみたいで、俺のほうに振り向く。


『ここ、いいですよ。』

「へぇ。」


中に入ると、名字は軽く店員と話してる。常連なんだろうな。

「こちらの席でよろしいですか?」

『はい。ありがとうございます。』


昨日から思っていたが、
名字は礼儀がいい。


「ご注文はありますか。」

「俺はコーヒー。」

『じゃあ私もコーヒーで。』


かしこまりました、と一礼してから下がる店員。ていうかコーヒーって…。
コーヒー飲みそうに見えないのにな…。



『あ、でも私、コーヒーに砂糖を5杯くらい入れちゃうんですよね。』

「まじ!?名字も!?」

『侑斗さんもなんですか!?』



2人で目をあわせて笑った。
まさかここに仲間がいるとはな。



『あ、そういえば、名字じゃなくて名前でいいですよ。』

「なら俺も呼び捨てでいいし、ため口でいいよ。」

『うん!!』








仲良くなった火曜日。
(また会おうね、侑斗。)
(そうだな。)





=====

水曜日はどうしようかな… ←




[*前へ][次へ#]

第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!