リクエスト
変わらない愛の形(冬獅郎が女体化/白哉×冬獅郎)
襖を引こうとした途端、鋭い声が響く。
「開けんな!白哉!」
白哉は不意に手を止める。
僅かに感じた声の違和感、珍しく呼ばれた名。
「何があった、冬獅郎。急に休みを取ったと聞いた」
手を伸ばした先の襖が、微かに軋む。
冬獅郎がもたれ掛かったのだ、と分かった。
「白哉……俺、さ……どうすれば良いのか分からねぇんだ」
聞いたこともないような、弱々しい声音で呟かれた言葉。
白哉は抑え切れない衝動に、襖を勢い良く引いた。
「ぅわっ!」
傾ぐ身体と、視界に映り込んだ銀髪。
危なげなく冬獅郎を支えた白哉は、さらり、と流れたそれに目を見開いた。
「とう、しろう……?」
自分を見上げる翡翠、眉間に寄せられた皺。
特徴的なそれらは、冬獅郎に変わりない。
ただ、床に広がる銀髪と、丸みを帯びた身体を除いては。
「びゃ、びゃくや……開けんな、って……言ったじゃねぇか……」
切なげにひそめられた表情を見た白哉は、とっさに冬獅郎の頬に触れる。
「冬獅郎……」
冬獅郎は慌てて白哉から離れた。
「白哉!これには色々あってだな……」
ずざざっ、と部屋の奥まで後ずさった冬獅郎が叫ぶ。
少しだけ細くなった声が、白哉の鼓膜を震わせた。
「冬獅郎。何があった」
冬獅郎はぺたん、と畳に座り込む。
深く俯いた今は少女の前に、白哉は屈んだ。
「……分かんねぇんだ。朝起きたらこうなってて……」
優しく触れて冬獅郎を腕の中におさめると、白哉は耳元で囁く。
「兄が気に病む必要はない。すべて私に任せると良い」
「だが……」
顔を上げようとした冬獅郎をきつく抱きしめ直すと、そっと額に口づける。
「私が信じられぬか?」
「そんなわけねぇだろ」
流れる銀髪を一房すくった白哉は、静かにそれにも口づけた。
変わらない愛の形
(やはり貴様か……松本)
(いや……ちょっとした出来心で十二番隊に依頼しちゃって……ちょ、朽木隊長!あたし、みじん切りになっちゃいますって!)
女体化って難しいんですねwwかっこいい隊長を目指すウチにはなかなかに難題でした( ̄○ ̄;)今回は白哉×冬獅郎をメインに作ってみたので女体化設定は甘いです。
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