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岡田以蔵
岡田以蔵(続)
以蔵も続こうとする。と、周りが暗くなる。武市と以蔵にサス。
武市「以蔵。」
以蔵「あ、た、武市先生…」
武市「お前は助けられた恩を仇で返すらしいな。よりにもよって敵対の勝の護衛とは…そんなんで儂等を裏切ったつもりか?」
以蔵「ち、違います!裏切るなんてそんな…知らんかったんです。本当に!信じて下さい!!」
武市「言い訳は無用。もぅ二度と土佐に戻るな。戻ってきたら…」
武市の家臣達、袖から出てきて以蔵を囲む。皆同時に刀を抜き、刃先を以蔵に向ける。
以蔵「武市先生!信じて、信じて下さい!!…武市先生…儂はこれからどうしたら…」
勝「己の信念のままに生きよ、以蔵。さすれば、答えは自ずと向かってこよう。」
以蔵「勝…お前の所為で…お前の所為で儂は…!」
勝「今のお前に、何が残っている?」
以蔵「何もない!何もなくなっちまった!全て…全てお前の所為じゃ!!」
勝「以蔵。今こそ答えを探す時だ。」
以蔵「答え…?答えって…」
勝「活人剣とは何か、人を切らぬ刀とは何か…全ての答えを出す機会だ。良く考え、悩み、自分なりの答えを出せ。」                   そうすれば、今まで分からなかったことが分かってくる。世界が変わって見えてくるはずだ。」
以蔵「世界が…!?」
勝「俺が教えられるのはここまでだ。じゃあな、goodruckだ。以蔵。」
以蔵「あ、ま、待て!(立ち尽くした後、座り込む。刀を見つめて)…人を切らぬ刀、か…」
以蔵、暫く刀を眺めるが何かを決意し、刀に紐のような物を巻き始める。
暗転。


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