時代劇(仮) 殿の脱走 片原「殿!殿!!何処におられまするか!!」 安達「おぃ、そっちはいたか?」 片原「いえ、全然…。大体殿が行きそうな所は当たってみたのですが…」 安達「…全く!殿の脱走癖にも困ったもんだ…」 片原「そうですよね…執務の度に脱走されては何も出来ません。」 張本「くぉらっお前等!だべってる暇があったら殿を探せ!!」 安達「んな事行ったって全然見つからないじゃないですかー!もぅ大体の場所は探しましたよ?」 張本「諦めが早ーい!(ハリセン)もっとしっかり探すんだ!いいな!」 片原「てか何で今、私殴られたんですか!?」 張本「連帯責任だ!いぃから行ってこい!!」 安達「(ニコニコと笑って肩を叩く)」 片原「…こんな人と連帯責任なんて嫌だぁぁ!(去る)」 安達「んも〜照れるなって〜!(去る)」 張本「あぁおぃ!バラバラに探せってのー!…全く…(去る)」 平岡「(真ん中にある看板から出てくる)…行きましたよ?殿。」 「…あぁ〜!…やっと行ったかぁ!!(出てくる)ったく彼奴等もしつこいなぁ…」 平岡「しかし…あれだけ探されると容易には出歩けませんね…如何致します?しかも見つかれば、こっぴどく叱らせますよ…」 「あ?んな事気にしてたら今頃城なんか抜け出してねぇだろうよ!探されてるなら見つからないようにするまでよ!ほら行くぞ…」 中邑「(中邑、いつの間にか後ろに立っている)殿。」 「「ギャアアアア!!!」」 平岡「な…中邑様!?」 「お前!いつからそこに…」 中邑「…貴方の行動なんて私には手に取るように分かりますよ…お前もお前だ、平岡。何故殿を止めなかった?」 平岡「す、すみませ…」 「おぃ武次!コイツは悪くねぇ!俺が誘ったんだ!」 平岡「と…殿!(何か分からない友情が芽生える)」 中邑「はい!(パン!)…どちからが誘ったにしろ、城から脱走したに違いはありませんよ?詳しくは城で聞きます故…ほら、帰りますよ。」 「「…はい…」」(去る) 中邑「(ため息)…全く…昔と全然、変わってらっしゃいませんね…(軽く笑い、去る)」 暗転 |