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SS置場5
嫌がらせ P(2択)
文中で背景説明していないので前提設定を少し。ペンギンとキャスケットは多分大学生の先輩後輩。ペンギンは
どうなのか分からないのですがキャスケットは下宿から大学に通っています











"相談があるんです"

そう言ったら、ペンギンさんは快くキャスケットの為に時間を割いてくれた
自宅ポストに入っていた身に覚えのない行為を糾弾する紙片。
宛名も差出人もないそれは直接投函していったもので、誰の仕業か確かめる事もできやしない

――見えない相手からの悪意が気持ち悪くて、ペンギンさんに話を聞いて貰ったのが、切っ掛けだった

『そもそも、俺・・・こんなことした覚え、ないんです』
気味悪がるキャスケットの話を丁寧に聞いてくれて、多分 人違いだろうから気にするなと助言をくれた先輩は
犯人を捜し出す事は出来ないが不安だろうからと暫くの間 キャスケットが帰宅する時は家まで送ってくれたりして・・・
ペンギンに密かに片思いしていたキャスケットは 思いも掛けない幸福を味わった
(毎回じゃないけど、時々 うちに上がってお茶をしていってくれた)
最初の気持ち悪いと思った紙片に感謝しそうになったくらいなのだ
(でも、流石にいつまでも手を煩わせる事は出来なくて・・・)
降って沸いた幸運を2週間ばかり堪能した後、キャスケットは もう平気ですからとペンギンの護衛を断った

自分から断ったくせに、数日もすれば一人での帰路は淋しくて。

"ダメだって、そんな馬鹿な事、しちゃ、駄目だって"
そう思いながら、キャスケットは 嫌がらせを自演してしまっていた

最初の紙は手元にあった
だからそれに筆跡を似せて、文面を真似て。 もう一度、自分に宛てた中傷の紙を用意する
そんなことをすれば初めのものだってキャスケットの創作だと思われても仕方ないのに、
"もう一度、ペンギンさんとの時間が持てる"
その誘惑に抗えずに また投函があったと自作の紙を見せたキャスケットを心配したペンギンは、再びキャスケットの家まで
来てくれるようになる
(迷惑、かけちゃってる、のに)
それを嬉しいと思う気持ちがとめられない

止めなくちゃ。・・・こんな狡いこと。
ペンギンさんを騙してると思うと心が痛いし、もしバレたら嫌われてしまう。

キャスケットは、何度目かの決意を固めた




ここで2択です。 この後、どの場面を見ますか?

A. 半年後の未来
B. 一ヶ月後の未来



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