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SS置場2
拍手ログ 戦闘 P
拍手SSSログ。拍手差替えの前日更新のペンキャス<80.戦闘>の別バージョン。
拍手連載していた尻ーズは拍手じゃなく通常更新になりました。








「こんな時によくそんな気になれるな」
抱きついていくる腕を払うことなく受け止めながらも ペンギンは苦言を漏らした

「こんな時 だから、でしょ」
避けないペンギンが嫌がっていない事を知っているキャスケットが にぃ、と笑って言葉を返す

「おい、興奮すると血が止まらないぞ」
「それこそ、今更。」
急所ではないが、いくつか肉を掠め取っていった銃創と こちらは別の相手とやり合った時に負った刀傷からの出血で
流れ出る血が白いつなぎを紅い色に染めていく
「待て、まだ止まってないだろ。先に止血―― 「後でいいから、黙って」」
後じゃ遅いだろう、というペンギンの意見は キャスケットの唇で塞がれてしまった
差し込まれてきた彼の舌に誤魔化されるように ペンギンも順序立てた思考を放棄する

別に 血の臭いや さっきまでの戦闘で気分が昂ぶっているわけじゃない
ただ、今しかない・・・と 本能が感じるだけだ
彼と共に 肩を並べて――いや、こうして体温と互いの熱を分け合って その生命を感じる瞬間は、今この一瞬しかないと
「キャス―――」
口付けの合間に呼ぼうとした彼の名前は 言い終える前に彼の口内に消える
―――止まらない
暴走を始めた本能が 傷を労らなければいけない彼の躯を強く抱き締める
ゆっくりと丁寧に衣服を取るのももどかしく 引き剥がすように彼のつなぎを毟り取った
直に目に飛び込んできた出血に舌を這わす
流石に痛みを感じるのか、キャスケットの体が ひく、と小さく跳ねた
やはり手当を先に、と頭の隅で思うのに 肌を伝う手は止まらない
「止められないぞ」
それが出血の事ではないのは、彼にも通じている
「いいから。早く」
彼の方も、何かに追い立てられるように ペンギンを掴んで刺激していた
「あ―――、」
丁寧に解す余裕がない。 乱暴に突き立てた指は 彼の肉体の拒絶に遭い、狭い内部を無理矢理深く抉っていく
キャスケットが身を捩った弾みで、ぷしゅ、と新たな血が噴き出し彼の肌を汚した
(明日は一日、寝かせておく事になるな)
何もかも終わる頃には、受け身側のキャスケットの流した血の量は相当になるだろう
自分も血を流しながら どこか一部だけ冷静に働くペンギンの脳が瞬時に答えを弾き出す

ぐい、と下から伸びてきた腕がペンギンの首を掴んで彼の方へと引き寄せた
「・・・・、っ」
音を立てての、激しいキス
何も考えずに 目の前の行為に集中しろ、という キャスケットからの無言の抗議

そんなことをしなくても、頭の中はおまえの事だけでいっぱいだ

言ってやれば喜ぶだろうか、と片隅でちらりと考えながら、猛りをあてがい、彼の中へと押し入った






戦闘後・Anotherバージョンw



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