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SS置場2
昼休み P

学パロ。ペンギンが拙宅ペンにしては珍しいペンギンです。余所様では結構見掛けるかも。
PCサイトに先駆けて携帯サイトにUP!っていうのも珍しい←



  






昼食の時間。
学年の違うペンギンと、学校で唯一長く一緒にいられる幸せな時

屋上で手作りのお弁当を広げて 教室で起こった面白い出来事や放課後の話等、途切れる事なく続く俺の声をBGMに
ペンギンが時折相づちをうちながらお弁当の中身を胃に納めていく

「それ、どお? 好きだって言ってたから挑戦してみた」
「旨い。こないだの煮物よりこっちの方が好みだ」
表情では判断しにくい時も、聞けば ちゃんと感想を言ってくれる
ペンギンが こうして 教室を抜け出して昼に会ってくれるようになったのも 頑張った餌付けの結果だから、
俺はペンギンの味の好みのリサーチに余念がない
(もっと、料理の腕を磨かなくちゃ)
俺じゃなくても、弁当だけでも恋しく思ってくれるように。
でなきゃ いつ ペンギンがこうやって屋上に来てくれなくなるか分からない。
ぱくぱくと綺麗に片付いていく弁当に満足しながら、ペンギンの横顔を眺める
学校以外でも、会えたらいいのに。
端正なその顔を ぽーっと見つめるうちに、気付けば弁当は空になっていた
慌てて 用意していたペットボトルを差し出す
受け取ったペンギンがキャップを捻り、飲み干していく様子も余すことなく目に焼き付ける
「ごちそうさま」
返された空のボトルを受け取って 広げた弁当を片付ける俺の膝の上に、ごろんとペンギンが転がった
「う、わっ」
突然の膝枕に動揺して、食べかけのまま止まっていた俺の弁当が転がる
しまった。また、食べるペンギンに見惚れて箸が止まっていた。
禄に口を付けないままひっくり返った弁当を気にする余裕もない
だって、こうやってペンギンが気を許してくれるようになったのもここ1ヶ月くらいで、そんな風に甘えられるのに
まだ慣れていなかった
それでも 嬉しくて勝手に口元が緩む
目の前の、さらさらの黒髪を撫でても怒られないかな・・・
手を伸ばそうとする前に ペンギンの腕がふいに上がる
「・・・・っ!」
覗き込んでいた俺の前髪が払われて、至近距離での視線の絡みに、かぁっと頬に血が集まった。
どきどきして、唇が震えそうだ
転がっているペンギンの寝心地が悪いといけないから、膝が震えそうになるのを必死で耐えていると
ふ・・・と ペンギンの口端が上がった
幸せな時間。
胸が詰まって 泣きたいくらいに、幸せな昼休み。


「えっ!?」
次の瞬間、幸せを満喫していた俺の視界がぐるりと回転する
気付けば、膝で寝ていたはずのペンギンが 青空を背にして俺の上にいる
一瞬で入れ替わった互いの位置に驚く俺に にやりと笑ったペンギンの手が俺のシャツを引き抜く
「ちょ、・・・っと、ペン、ギンっ」
慌てて起きあがろうとする俺を押さえつけるペンギンの手が服をたくし上げる
「や、やだ、よっ」
必死でもがいて、肘でペンギンを押し返しながらなんとか逃げ出そうと体の向きを変える
起きあがろうと肘をついた俺の脚の上にはペンギンがどかりと乗っていて起こせたのは上半身だけだ。
「あ、ひぁっ、やっ」
コンクリートの床との間に出来た隙間にペンギンの手が滑り込んで、俺の胸を捕らえた
「ぁ、あ、やめ、」
ぐりぐりと揉み込む指が逃げようとする俺の気を散らす
そこをいじられると頭の奥がじぃんと痺れるようで、次第に腕から力が抜けていく
「やだって、こんな、ところで!」
必死の説得にも耳を貸さず、羽交い締めに近い体勢のペンギンが俺のうなじに顔を埋める
ぢゅぅ、と吸われて背がわなないた
「だ、め・・・っ」
髪で隠れるから ペンギンは気にせずそこに跡を付ける
いくら髪で隠れても、何かの拍子で見えやしないかと俺は気が気じゃないのに。
「フェンスに近いから あんまり暴れると下から見えるぞ」
のしかかってから初めて発したペンギンの声。
それはすっかり情欲を滲ませて いつもより掠れている
ダメだ、ペンギンのスイッチが入ってしまった
「ぁ・・・あ、・・・んんっ」
ペンギンの 唇と指が強引に俺の体を煽っていく
いやだ、こんなの、いつ人に見つかるか分かんないじゃないか
ずる、と崩れた四つん這いの俺のズボンが下着ごと引き下げられるのを感じて慌てた
「やだっ!!」
外気に触れた皮膚がびくんと震える
こんな、の、・・・学校の屋上で、こんな格好、絶対いやだ
逃げようとジタバタする俺の耳たぶを噛んでペンギンが低く笑う
「レイプしてるみたいで興奮するな」
みたいじゃない!俺の同意のないこんな行為はレイプって言うんだ
「ぃや・・・っ」
体が興奮してるのか必死で抵抗しているからか、息の上がった俺の拒絶の言葉も、
ペンギンを愉しませるアイテムの一つでしかない
「あ・・・ぁっ」
太股でとまったズボンが枷になってバタつく事も出来なくなった俺の尻の間に冷たいものが触れる
いつもペンギンが持ってる、1回分の使いきりタイプの小さいチューブに入ったジェル。
その先が入り口に差し込まれ、ペンギンの指が非情にもチューブを押しつぶした
ちゅる・・・と中に入ってくる冷たい感触に首を振って耐える
次いで 入ってきたのはペンギンの太い指。
膝を立てられているから、まるでおしりをペンギンに差し出すような姿勢の俺は 逃げられなくて指でコンクリートを掻いた
気をつけないと、また こないだみたいに爪を剥いでしまうのに、内蔵をいじられる感覚が俺の注意を散漫にしていく
「ひ、っ」
そうこうするうちに、とうとうペンギンが俺のズボンを脚から引き抜いてしまった
これじゃ、誰かが屋上に上がってきたら、何をしているか一目で分かってしまう
「やめてっ、脱がさないでっ」
俺の必死のお願いも ペンギンは綺麗に聞き流した
「抵抗して長引けばそれだけ誰かに見つかる可能性が上がるぞ」
ひくっ、と喉を鳴らして 不安な思いでペンギンを見る
「鍵・・・掛けた覚えないな」
言われた言葉で必死にここに来た時の事を思い出す
鍵、掛けたっけ?
ううん、俺は2人分の弁当とお茶で手が一杯で、扉を閉めたのはペンギンだ。
その彼が 掛けた覚えがないっていうんなら、あの扉の鍵は今も開いたままだ
気付いた俺の顔色が変わる
「今、誰かが あの扉を開けたら・・・・」
ぎくっ!と肩が強ばった
「おまえ、俺に犯されてますって、言うか?」
話しながらもペンギンの指は止まらず俺の直腸を解していく
そんな事を言えば、ペンギンは下級生をレイプした罪を負ってしまう
「合意、だろ?」
きつく目を閉じて震える俺の顎を捕らえた手が顔を上げさせ、苦しい息の俺の耳に甘く唆すようにペンギンが囁く
まだ 合意の方が不純交遊の咎にしか ならないはずだから
問われれば、俺は合意だと答えるしかないだろう
下手をすると ペンギンは俺に誘惑されたとまで言うかもしれないけど。
(本当に、そう言いそうだ)
俺が否定したって優等生のペンギンの言葉の方が信用されそうだし。俺だって不真面目なわけじゃないけど、
ペンギンの持つ生来の雰囲気が周囲の目を欺き本来以上に彼を真面目に見せていた
(本当は違うのに。ペンギンだって、そこらの普通の高校生と変わらないのに)
啼き声を上げるだけで、答えなかった事が彼の気に障ったらしい
まだ十分に解れたと言えないその場所に ずぶりと熱い塊が埋め込まれる
「あぁっ!」
一際高く声を上げて仰け反った俺の体を、ペンギンの腕が抱えて起きあがった
「ひゃっ?!」
気付けば、俺達はバックの体勢から背面座位に変わっている
「や、やめろよ、ペンギンっ!」
ガシャン、と音を立ててペンギンの背がフェンスに凭れ掛かる
俺はといえば 屋上の入り口に向かって 何もつけない裸の下半身を向けて座っていた
逃げようにも、深々と埋め込まれた楔が体を俺の自由にさせない
「あの扉が開いたら、全部 見られてしまうな」
言いながら、俺の脚を持ち上げてペンギンの膝に引っ掛ける
起きあがった事で下までおりたシャツが、ペンギンの手で再び捲り上げられ、すでに尖ってたち上がる胸を外気に晒した
「いやだ、よ・・・!」
やめて、と べそをかきながら その腕を剥がそうと手を掛けるのにペンギンの腕はびくともしない
もう片方の手は俺の勃ちあがりつつある性器へ伸びていた
それも 止めさせたいのに、やっぱり引き剥がせなくて――
ちゅ、と耳元に口づけながら、ペンギンの声は容赦なく俺を嬲る
「見ようによっちゃ、おまえの手が俺の手を導いてるようにも 見えるな」
「ちがうっ、・・・」
ぶん、と首を振って否定する
「どう見えるだろうな。ここも、ここも・・・・」
「っあ」
言葉と同時に ペンギンの手が 俺の乳首を 性器を、焦らすようにゆっくりと辿る
「こんなに 勃たせて、いやらしいヤツだよな?つっこまれて感じる淫乱にしか見えないだろうな」
言葉に煽られたように、俺のそこは きゅ、っとペンギンを締め付けた
いやだ、違う、と譫言のように呟きながら 突き上げるペンギンに揺さぶられて嬌声を上げる俺は
本当に自分がただの淫乱のように思えてきて ぼろぼろと涙をこぼした
「見られるかもしれないって、興奮してるのか? くすくす・・・いやらしい子だ」
ちがう。こうふんしてるのは、おれじゃなくて、ペンギン、だ
弾ける熱で頭が真っ白になった俺は 自分が否定の言葉を声に出したのかどうかも、よく分からなかった―――




「ふ、ぁ・・・何? や・・・だ」
ぐったりとペンギンに背を預けた俺の意識がだんだんはっきりしてくるにつれて、さっきの姿勢のまま
指が潜り込んでくるのを感じて無意識にいやだと言葉が出た
「ゴム付けなかったから。」
短い言葉の説明でペンギンはその作業を続ける
うぅ・・・
いや、と身を捩ってもペンギンの指は抜けない
イった後のまだ敏感になっている中をさぐられるのは緩やかな拷問みたいなものだ
いやがってぐずる俺の変化に気付いたペンギンが喉で嘲った
「後始末でおっ勃ててんのか。やっぱり 淫乱だ、おまえ」
知られてしまった事を恥じて固く目を閉じて唇を噛む
だって、ペンギンが乱暴に掻き出すから。 指が、前立腺に当たるんだ
「も、っや・・・・」
我慢するのが辛くて腰を揺する俺をペンギンが笑う
「中は綺麗になった。あとはこっちだな」
「あっ!」
張りつめる性器を握られて 身を震わせて声を上げる
イクとこ見せろよ、とペンギンが囁いたのは 与えられる刺激に夢中の俺の耳には届かなかった



「予鈴が鳴った。おまえも授業が始まるまでに教室に戻れよ」
コンクリートに直に寝かされた俺は ペンギンが適当に着せた服のまま 起きあがれない
ベルトのバックルははずれたまま、シャツもはだけて乱れきっている
起きあがれそうになかったから 転がったままベルトに手を伸ばした俺の耳に カシャ、という音が届く
音の方を見上げた俺は目を剥いた
「な・・・にっ、してんだ、よ!」
ペンギンが携帯を俺に向けている
「その格好、モロ 事後ですって感じで すごくエロい」
「ばっ、・・・やめ、撮る、なっ」
2〜3度、シャッター音が続いて、まだ涙の跡の残る俺の顔のアップまで携帯に納められていく
「別に誰かに見せるとかじゃないから」
そんな、安心の保証にもならない言葉を吐きながら撮り続けるペンギンは 多分 俺がいやがるのが面白いんだろう
「そういう問題じゃ、ないっ」
泣きそうだった俺の顔から、本当に涙がこぼれる直前で撮影が終わる
「そんなの、消して」 今度のお願いも無視して、そろそろ本当に戻る、と言ったペンギンが近付いて屈み込んだ

ちゅ
文句を言う俺の唇にキスを落とす
俺が、ディープでも軽く触れるだけでも、キスに弱いのを知っているペンギンの誤魔化す時の常套手段
「デザートも旨かった」
赤くなって黙り込んだ俺を置いてペンギンが振り返りもせず真っ直ぐ教室に戻っていく


「・・・・っ、ばか、やろ。身体じゃなくて、俺を、好きに・・・なってよ」
閉まってしまった扉を確認してから、動けない俺は 真っ青な空を睨みながら 言いたくて言えなかった文句を空に呟いた



 

 快晴、のち、にわか雨


好きだ・・・と心で呟いて 届かない想いに一粒だけ 涙を流す 





最初甘々、に、見えて実は甘くない。ってのにするつもりだったんだけど、うっかり最後にちゅう入れちゃった。
ロキャス書く時の甘いシーン入れる癖が← でもまぁ基本的に最後は甘くなく終えた、つもりが。
最後キャスを赤くさせない方が甘くない雰囲気出たんだけど・・・まぁいいか。 初めは「ぼん!と真っ赤になった俺」
とか書いてたんだけど、それ甘いエンドの書き方だから!と余計な修飾、擬音は削除。うちのペンキャス、甘いのも
あるけど基本、ローでできない役をペンギンに振ってるから甘くないんですよねー。でもいつもいい人のペンギンが
今回珍しくローっぽいキャラで登場しています。


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あきゅろす。
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