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SS置場8
WC ver.C
ひ−!寝オチてました、すみません!これ一個のシチュをシャチの場合とキャスの場合でやるつもりで
書いてたのですが(要するに受け版と攻め版です)キャスの書きかけで寝オチ…!なので既に出来てる
シャチの部分だけ公開します。2個セットのつもりだったので短いです+多分美味しいところはありません←?
独立した話でそれぞれを最後まで書くべきだったかな…











ver.シャチ


「ペンギン、ちょっと寄ってってもいいか?」

下宿最寄りの駅でシャチがトイレに行きたいと言い出した。
「ああ。構わない」
この後 真っ直ぐ家に向かうとはいえ 広さと安さと距離を秤にかけた結果のシャチの下宿は駅から十数分は歩くのだ。
今すぐ催してトイレに行きたいという人間に我慢しろと言うには少々長い距離。
狭い駅のトイレはあまり好きではないのだが無理に我慢させるほど鬼畜ではないペンギンはシャチに付き合って
トイレに向かった。

一緒に中に入ったのは吹きっさらしの構内が肌寒かったのと、軽くペンギンの服を摘まんだシャチの仕草になんとなく
従っただけでそれ以外の意味はない。
他の利用者は居なかったが 後から来る人間の邪魔にならないように隅に寄ろうとしたペンギンは 先程と違って今度こそ
しっかり掴まれた腕を引かれて、気付けば個室の中に押し込まれていた。

「…は?」
何がどうなって自分が用もないトイレの中にいるのか。
しかも、ペンギンの居る場所がやたら狭いのは お一人様用のスペースにどうしてかシャチまでが入り込んでいるからだ
「阿呆か。こんなところに二人で入ってどうする」
介護が必要な年でもあるまいしと呆れた顔で言ったペンギンに、シャチが ぷはっと噴き出す

「俺 おまえのそういうとこ好きだぜ、ペン」
この状況でそういう発想しか沸かないんだよなァ、おまえって。
茶目っ気たっぷりにおどけた口調でそう言って、なのにシャチの笑顔にはいつもと違う色の表情が浮かんでいた
「なん…」
何の事だと聞き返す言葉が全部口から出る前に、ペンギンの唇はシャチのソレに塞がれていた




"馬鹿、ふざけるな、なんだって突然こんなところで盛ってるんだ、おまえは猿か!百歩譲って盛るのはいいとしても
それに俺を巻き込むな!"
脳内では散々シャチを罵っているのだが、口を塞がれ舌を絡め取られている最中では文句の声も出しようがない。
んっ、ふ、っ・・・という文句なんだか吐息なんだか判別不能の音だけを鼻から漏らしながら、いい加減にしろと
シャチの服を引っ張る。
それは不埒な行いを仕掛けてくる相手を引き剥がそうと意図しているはずなのに、狭い個室に絡まり合うように
入り込んだ状況ではまるでシャチにしがみついているようだ。
何が原因でスイッチが入ったのか知らないが、なにも あと少しで家に着くというこんな場所でコトに及ばなくても
いいじゃないか。
10分やそこら、我慢も効かないのか馬鹿めとペンギンは情けない思いで眉を下げた。
情けないのは相手ばかりではない。
シャチに仕掛けられて、個室とは言え こんな公共の場所だというのに素直に反応を見せ始めている自分の身体もだ。
「も、よせって、シャチ・・・! これ以上は 抑えが効かなくなる・・・っ」
身を捩って止めろと訴えているのに悪戯な手は一向に止まる気配を見せない。
収まりが付かなくなる前に、ペンギンは早々に白旗を上げた
後でいくらシャチにからかわれようと、気持ちいい事には至って素直な自分の身体が快楽に弱いのは事実なのだ。
帰ってからならいくらでも相手をしてやるからと普段のペンギンからは考えられないくらい譲歩したというのに、
シャチは笑って聞き入れなかった。
「甘いね、ペンギン。 ンな事言ってっけど 言い逃れなのは見え見えじゃん。」
お怒りのペンギン様からの説教はあってもヤらせてくれる可能性なんてねぇよと取り合いもしないのだ。
だったら今ここで…というのが短絡思考のシャチらしい。
だが ここで口論している間にも いつ、誰が入って来るかもしれないような場所でなんてとてもじゃないがその気になれない。
・・・というのがペンギンの正真正銘の本音だというのに、身体は意志を裏切って昂ぶっていく。
伸びてくるシャチの手を払いのけるはずが、まるで彼の指を慕うようにふるりと震えて悦びを伝えていた。
身体が勝手に返す素直な反応は、当然 触れているシャチには筒抜けで、調子に乗ったシャチの指が当然の権利のように
ペンギンの服の中に侵入してきた

「意地張ンなって。 おまえもやる気なんじゃん」
「ちがっ・・・!」
隙間から忍び込んだ指が 敏感な尖りを掠めた。
口から飛び出しそうになった声を危ういところで飲み込んで抑えたものの、噛み締めた唇は それ以上の文句を許さない。
ペンギンからの抗議が途切れたことで益々勢いを得たシャチは大胆にもウェストから手を差し込んで 直接下着の中を
つるりと撫でた
「んっ!」
あ、馬鹿。その先は駄目だ・・・っ
軽く揉むように触れたシャチの指が 谷間の先を探ろうとしている。
こんなところで その先に進むのは止めてくれと身を捩って避けようとするのに、シャチはそうは受け取らなかったようだ。
"やっぱ その気なんじゃん"
催促? と耳元で笑いを含んだ声で囁かれて、生じた衝動にペンギンは自分の舌を噛んでしまいたくなった。
耳を擽るその声に ゾクゾクと何かが背筋を駆け上る
もしかしたらシャチは ペンギンが彼の情欲を含んだ声に弱い事に気が付いているのかもしれない。
彼の策略に嵌るのは癪だが、ペンギンの理性はもう焼き切れてしまいそうだった
「シャチ、てめ・・・、覚えてろ・・・っ」
後で酷いぞと脅したはずのペンギンの言葉を、"忘れるわけないじゃん。こんな色っぽいペンギン"という余裕綽々の返事で
シャチは嬉しそうに受け流した









 といれえっち







続き?じゃないんですけど続き(の場面)的な物はキャスバージョンになります(えっ?!)

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あきゅろす。
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