戦国BASARA 【佐政】月次越しの初恋 (現パロ)(看護師×患者) 「・・・すいません、診察お願いします」 「あ、はーい。んじゃ、この用紙に記入お願いしまーす」 ・・・・・・突然だったから、さすがの俺様もちょっと驚いちゃったよ。 でもアンタは覚えてないみたいだね、・・・独眼竜の旦那。 「・・・・・・あ、終わりましたー?失礼しますね」 得意の営業スマイルで、独眼竜の旦那とよく似た人物から記入用紙を頂戴する。 見たところ学生・・・・・・、あ、やっぱ大学生か。 伊達政宗、・・・名前もおんなじ。俺様の知ってる竜と、全部おんなじ。 俺様の醸し出す不穏な空気を察したのか、独眼竜の旦那は訝しげに小首を傾げた。 うっわァァ・・・相変わらず、めちゃくちゃ美人なんですね。 「・・・・・・あの、俺、どっかヤバイの?」 「へ?え、あ、すいません!大丈夫ですよ、少々お待ちくださいなー」 あっぶない、俺様としたことが動揺してやんの。 常連の北条さんやら最上さんの視線が痛い・・・。 平静を装って、もう一度あの端整な顔を盗み見る。 「・・・・・・アハ、マジかよ?」 俺様22歳で看護士やってて、独眼竜の旦那は20歳の大学生。 あんなに毛嫌いしてたのに、会えてこんなに嬉しい日が来るなんて思いもしなかった。 鼻歌まじりに業務する俺様を、誰も彼も困ったように見てた。 でもま、今日ぐらい許してよね、なんてったってまた独眼竜の旦那に会えたんだし。 「・・・・・・バーカ」 勢いよく振り返った俺様と絡み合う、独眼竜の旦那の挑発的な視線。 ・・・・・・なァんだ、覚えててくれたんじゃん。 相も変わらず、俺様を見下してくれちゃって・・・・・・かぁわいいんだからもー。 後悔させてあげる、俺様の務める病院に来ちゃったこと。 「・・・はい、んじゃまー君どうぞー☆」 「A-han!?誰がまー君だっ、」 「はーい、病院では静かにね?・・・続きは、俺様ン家でどう?」 「っ・・・・・・!」 俺様がケラケラと笑いながら茶化せば、何故か独眼竜の旦那はうつむいちゃった。 ・・・あれ、何かヤバいこと言っちゃった? ちょっと不安になって、少し背の低い独眼竜の旦那の顔をのぞき込む。 ぅ・・・・・・反則だろこんなの、何でこの子こんなにかぁいいのさ。 「・・・顔、真っ赤ですけど」 「るせ、ぇ・・・・・・責任とって、今夜治療してくれよ?佐助サン・・・?」 ・・・あはー、今度は俺が赤面する番ですか。 熱くなった顔を半分手のひらで覆い、診察室にいそいそと向かう独眼竜の背中を見つめる。 「・・・・・・俺様、ナースなんだけどなぁ」 でも、独眼竜の旦那が望むのなら、何だってしてあげちゃう。 ・・・今度こそ、アンタを俺様のものにしてやるよ。 高鳴る鼓動を抑えて、俺様は今日早く帰るための口実を考え始めましたとさー。 ちゃんちゃん♪ (・・・俺様、やっとアンタを好きになれる よ) (今まで放っといた分、全力で愛してみせろよ?Darling・・・) 短い!お粗末様でした。 [*前へ][次へ#] |