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戯言シリーズ・二次(中・長編)
4





***

4.


一緒に旅して襲撃されて。
そろそろ面倒くさくなってきた皆様方。
そこで舞織ちゃんは考えました。
大体攻撃対象は石凪からの零崎の仔と、匂宮からの零崎の仔だと言うこともあったので。それで。


「ですからね、人識君」
「どうしたんだよ、伊織ちゃん」
「…だぁ〜かぁ〜らぁ〜ですね!」
「零崎が四人も集まっていると死ゅうちゅう的に狙われて死まうということだ」
「ぎゃはは!まあ、確かにな〜」
「と、いうわけで。」

「二つに別れましょう!」

舞織が取り出したのは、そこら辺のレストランの端においてありそうなナフキンに大胆にガリガリと腺を書き足していく。

方法:あみだくじ。
結果:人識と出織。舞織と問識。

彼女は本当につい最近まで女子高生だったんだろうか。

「じゃあ、またどっかで会いましょ〜ね!」
「着いていく死かない僕は一体…」

「ぎゃはっ!ま、大体予想通りじゃねーか?」
「どっちにせよ俺が大変なのは変わらねぇけどな」

そして四人は別々に分かれて歩き出す。
より危険を回避するために、混乱の出発点・中心点となるかもしれない場所へ。


・・・・・・


「なぁ、人識」
「何だ?」
「僕さぁ…双識さんに止められてたんだけど。」
「?」
「『近親相姦』は駄目、ってさ」
「俺も似たようなこと言われたぜ?『諦められるのかい?』、ってな」

「「ま、鎖はいなくなっちゃったわけで」」

「・・…さて出夢。これからどうする?」
「ずるいな人識。こんな時だけ旧名呼びか?ぞくぞくしちゃうぜ?ぎゃはははっ!」
「うるせぇな。こっちはこっちで慣れてんだよ。大体俺達以外だれもいねぇんだからいいだろ」
「ったく…」
「…」

・・・・・・
……
・・・

・・
・・



夜は、深く、早く、浅く、遅く。
長く、濃く、そして。
何よりも甘く。

幸せだった。
けれども。

そんな幸せが、続くはずもないって、分かってた。







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