小説 オフィスらぶ 幕間二 「おい、星野、星野! ……だめか」 「どうします?」 「止むを得ん。私が預かろう」 「いいんですか? マリアちゃん怒るんじゃないですか」 「背に腹は変えられまい。マリアも、事情を話せば分かってくれるさ」 「しかし星野の奴、わずか一杯飲んだだけでぶっ倒れるなんて、本当に酒に弱いんですね」 「まったく、あのアホは、何てことをしてくれたんだ。やはりもう一発味わわせてやろうか」 「これ以上やったら、伏見は二度と起きられませんよ」 「ふんっ。自業自得だ。目を覚ましたら、きっちり再教育してやる」 「(……伏見、亡骸は拾ってやるぞ)」 「それじゃ、私は先に行くが、お前たちはどうする?」 「のびちまったこいつが目覚めるまで、飲み直すとしますよ」 「そうか。ほどほどにな。では、お先」 「お疲れ様です」 [*前へ][次へ#] [戻る] |