第3章 3−3 学園散策 昼休み、昼食を食べ終えて、学園内でも散策でもしようかと考えていた時・・・ 女子生徒 「クラス委員長の『桂』です。椎木君、もし良かったら、学園内を案内するけど、どうかしら?」 いかにも『委員長』という人物が声をかけてきた。 椎木 「ありがとう。丁度回ろうかと思ってたからたすかります」 桂 「じゃ、案内するわ」 椎木 「最初に、図書室の場所をおしえてください」 桂 「わかったわ」 ―――バーベナ図書室――― 椎木 「さすがに、こんなに広いとは・・・ 図書室というよりは『図書館』というべき広さである。 桂 「椎木君が勉強家とは意外だわ」 椎木 「『魔法学』は新しいジャンル。勉強するには超したことはないさ」 桂 「じゃ、次行きましょう」 ―――食堂のテラス――― 桂 「ところで、椎木君達は、日常生活はどうしているの?」 椎木 「他の留学メンバーは、たしか寮生活です。俺は『〇オパ〇ス』生活ですけどね」 桂 「???。どうして椎木君だけ寮生活じゃないの?」 椎木 「寮の部屋数によるものと、お金がかけられないのが原因」 実際は理由があるのだが・・・ 桂 「じゃあ、自炊?」 椎木 「ええ。一人暮らしならなんとか。だから昼は購買組に参加です」 桂 「明日から大変よ。がんばってね。毎日戦場よ」 と委員長と世間ばなしをしていると・・・ ??? 「華也君〜。いたいた」 椎木 「おぉ。雪凪!。どうした?」 雪凪 「・・って、なんでメガネなんかかけているの?」 椎木 「いろいろあるんだよ。ところで、そっちはクラスには慣れたか?」 雪凪 「ええ、バーベナは神族・魔族の人たちが多いから楽しくすごせそう」 椎木 「そうか・・・」 彼女は嬉しそうだった。 桂 「こちらの方は、留学メンバーの一人?」 椎木 「ええ。『水上 雪凪(みずがみ ゆきな)』。クラスは一年・・・」 雪凪 「私は[D組]よ。こちらの人は?」 椎木 「[1−B]のクラス委員長の桂さん。学園内を案内してもらっている」 桂 「こんにちは、雪凪さん。よかったら、いっしょに行きませんか?案内しますよ?」 雪凪 「ありがとうございます」 桂 「じゃ、つぎの場所は・・・」 と移動しようとした時、 数十人の集団が一人の男を追いかけていた。 その男は、『昨日会った人物』だった。 桂委員長は、俺達をカベ側に移動させ、集団が通りすぎるのを待った。 雪凪 「ええと・・・これはいったい・・・」 桂 「ごめんなさい。あの人は『バーベナ学園で一番有名な男子生徒』で、[2−B]の『土見稟』先輩」 「通称『神にも悪魔にも凡人にもなれる男』よ」 雪凪 「なんなのそれ・・・」 どこかのスーパーロボットの通称名みたいだ。 桂委員長から『土見稟』現状を聞かされ、俺たちは驚かされた。 その間に昼休みがおわってしまった・・・ 120719 [*前へ][次へ#] [戻る] |