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Loss of Memory The Raincarmation
「……兄さんは相変わらず変態ですね」
「めっさ萌える……!」

 我が妹が『俺のために』料理を作ってくれている映像を眺めていて、そんな感想が漏れた

 ……ふむ

「一一♪」
「やぁ☆」
「……兄さん? なん……ひゃ!?」

 もうお持ち帰りしたいくらいに可愛かった(ここ自宅だけど)我が妹、レンカを後ろから抱きしめた
 ……うぁー癒される……

「……兄さんは本当に変わらず変態なんですね」
「違います。変態という名の紳士です」
「変わりません」
「ならシスコンという名の変態です」
「なおのこと悪いです」
「シスコンでありロリコンです」
「変態ですね」
「その二属性を備えたレンカものスゴク萌えます。それがあればご飯いくらでも食べられます」
「……」
「照れない照れない」
「ち、違いますよ! それより早く離れてください!」

 まったく、素直じゃないな……

「だ・か・らっ! 服を脱がそうとしないでください!」
「てへっ☆ やっちまったぜ☆」
「ちょ、いい加減に……ぁ」
「……? どうした我がいもう、と……よ……?」

 レンカの視線の先を確認しようとゆっくりと振り返って見ると……案の定、ご近所の美少女様がおりました
 ……随分とお怒りなご様子で

「やぁ☆ 我が幼なじみよ」

 職業幼なじみです

「……なにしてるの、イルズ」
「現在進行形で我が妹レンカの服を絶賛はぎ取り中ですが、なにか?」

 ……なにかマズかったのだろうか
 なぜか不機嫌そうな、怒ったような顔をしている

 なんだろう……一つも心当たりないな……

「……」

 また放置プレイですね、わかります

「というわけでレンカ、続きを一一」
「すんなっ!!」
【ゴンッ!!(たぶん踵落とし)】
「ぐはっ……」

 痛い……なにするんだこいつは

「意外に気持ち良いじゃないか……」

 なにか言ってはいけないような言葉を放ってしまったような気もするが、きっと気のせいだ

「なに自分の妹と……その……性的なことをやろうとしてるんだ!」
「血のつながりなんて些細なものさ。寧ろ俺はいまここに主張する! アイ、ラブ、ア、マイシスター!」
「……兄さん、恥ずかしいですから叫ばないでください」
「いい加減そのバカな頭を矯正しないとね……」

 なんですと……!?

 美少女に虐められるということか! 最高だ! 是非今度自分から……俺はなにを言ってるんだ

「……よくあんたもこんな兄を持ってて平気ね」
「兄さんですから……」
「いやぁ照れるなぁ」
「「誉めてない(です)!」」
「そんなに言われると興奮するじゃないか!」
「「……」」
「ところで

 もう料理できてるけど。焦げそうだよ?」

 まったく、話に集中して大事なことをやり逃すとは。とんだお転婆娘だね

「「いや、お前(兄さん)のせいだから(ですが)」」


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