試合開始と同時に叫ばれる戦闘開始の合図。
やっぱりこいつらは、サッカーを武器だと思って、戦っているんだ。
なんか無償に、わからせてやりたくなった。
「さすがにジェミニストーム以上のスピードだな、塔子!」
「鬼道!」
「土門!」
風丸からどんどんつながっていくボール。連携がとてもしっかりしていて、精錬されたプレイ、さすが鬼道。最後に一之瀬くんにボールがわたって、デザームへと技が放たれる。
「スピニングシュート!!」
凄まじい回転を保ったままゴールへと飛んでいくが、デザームに届く前にDFに弾かれてしまう。
「!! あのままゴールに…ッ」
「避けて、鬼道」
「ッッ 藍!!」
「ショットグレイシャー!!!」
凄まじい回転のボールをそのままの威力、いや、それ以上のパワーにして返す、コレが一番威力の強いショットグレイシャー。
眼帯のおかげで、今は多少威力は落ちていると思うけど。
「よしッあの威力なら!!」
「…フッおろかな」
「…ッ!!」
砂埃の中から現れる、デザーム。凍りついたボールがその手には乗っていて、技を放つことも無く止められたらしい。
「…お前、女か」
「…女じゃなかったらナニ、男に見えるわけ?」
「女の割にはいい威力だ、申し分ないぞ」
「…そりゃどうも」
ムカツク、試合という試合自体出る機会がないから一概にこうとは言えないけど、初めて止められた。
「エターナルブリザード、 いっけええええええぇ!!!」
今度は、吹雪。私と代わりの無い威力と冷気を放って飛んでいくボール。いや、威力は私の方が劣るかも知れない。
だけど、
「敵ながら良いシュートを打つな。気に入ったぞ」
「…褒めてくれてありがとよ」
「…やばいな、」
勝てないかもしれない、
圧倒的なテキ
敗北も、初めて知るかもしれない
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