…お父様がくれた技だった。
ショットグレイシャーは、私の眼≠ェあるからこそ出来る、ボレーシュートから入るシュート技。
一之瀬くんのパスが私に渡って、偶然決めてしまったのだ。
「藍、」
「風丸、どうしたの?」
「今日の昼飯は自由行動だって、瞳子監督が。」
「え、今日宇宙人が来るんじゃないの?」
「さあ…でも、予告時間は夕方、宇宙人は時間にはきっかりなんだ」
だからかな。と風丸は続ける。
水色の綺麗な髪は枝毛ひとつなくて、触りたくなる。
「だからさ、先約いなかったら、俺達と食いに行かないか?」
「えっいいの!?」
「ああ、あんまり複数のグループに分かれるなって、」
「行く!」
「そうか、じゃぁ行こう」
あと円堂と、鬼道と吹雪、染岡がいるんだ。
ニッコリと笑われて、つられて私も微笑み返した。
京都にいるんだからやっぱり、ご飯は一度でも食べてみたいな、とは思ってたけど
「…仲間≠チて、いいよね」
「なんだよ、イキナリ」
「風丸、優しいよね、ありがとう」
「…なんだよ、照れるからやめてくれ」
最後は顔を一気に赤くしてそっぽを向いてしまったけど、耳まで赤いから意味がなくて、思わず声を上げて笑ってしまった。
「…からかうのはやめてくれ…」
「からかってなんかいないよ、ホンネ」
そう言うと君はまた頬を染めた
(雷門の生徒は皆、照れ屋さんなのかな)
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