「…どうしたの?」
『…佐久間が、』
「…佐久間が?」
『帰って来い、出来るだけ早く≠チて、』
「…自分で言えばいいのに、」
『あいつは照れ屋なんだ、許してくれ』
「…フフ、」
『…居心地、』
「…え?」
『良いのか、ソッチは』
「……今日来たばかりだから、わかんないよ」
『…そうか、』
少し、辛そうだね
なんて聞けなかった。
お父様が二人に、禁断の技の使用を命じたのを聞いた時、私は辛くて、飛び出すようにアソコを出た。
明王ともあの一件以来、ろくな会話もせずにきてしまったし。
…少し、あの温もりが恋しかったり、会っても絶対言わないけど。
「…あの、」
『…なんだ?』
「……、」
『…無理するな▽か?』
「っぅ、」
『ハハハ、図星か…なぁ、藍』
「…ナニ」
『俺達、勝利の喜びが欲しいんだ』
「…うん」
『そのためなら何だってする』
「……うん、」
『…なぁ藍、俺達、』
俺達、間違ってるかなぁ?
その声だけ、狂っているように聞こえた。
私はなんて悪いコなんだろう
(愛するお父様の為なら、私も一緒に狂ってあげる)
[*back][next#]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!
|