「はじめまして相模先輩!!」
「あ、はじめまして えっと…」
「マネージャーをさせてもらってます!
もと新聞部の諜報部員、音無春奈です!!」
「春奈ちゃん?可愛いね、よろしく」
「か…ッ」
「え?」
何かヘンなことを言っただろうか、春奈ちゃんはみるみる赤面していって、カチコチと固まってしまった。
「あッあの!!」
「は、はいッ?」
「藍先輩って呼んでいいですか!?」
「ど、どうぞ…」
「ありがとうございます!!コレ、ジャージとユニフォームです!!」
「あ、ありがと」
「どういたしましてッでは、失礼します!!」
…嵐のように去ってしまった春奈ちゃん。
一年生か、可愛いな。手渡された、青と黄色を基本としたジャージ。キャラバンの中で着替えて、みんなのもとに行くと、見る見るうちに囲まれてしまった。
「わぁッ雰囲気違うでヤンスね!!」
「ホント、似合ってるッス!!」
「あ、ありがとう…あ、さっきはごめんね、壁山くん
あの後大丈夫?」
「あッだだだ、大丈夫ッス!!」
「そっか、よかった」
大きな壁山君を見上げて微笑んで、ポケットに入れておいたのど飴を渡したら、とっても喜ばれて、終いにはめちゃめちゃに褒められた。
「藍さん、とっても優しいでヤンス!!」
「ホント、飴美味しいッス!!」
「ありがとー」
「あッみなさん練習に戻ってください!!
藍センパイ、チームメイトの名前教えますんで、来てください!」
「うん、今行く」
「あッ音無さんズルイッス!!」
「…あはは、」
…にぎやか、だな。
初めてかもしれない、こんなにちやほやされて、こんなに名前を呼ばれたのは。
年下にモテモテなようです
(忘れちゃいそうだ、私の使命)
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