01
麻薬、を連想させた。
暗闇に酷く映える赤い髪だとか、熱に溺れるそのエメラルドグリーンの瞳だとか、もうコレがなくちゃ生きられない。
スキとは、違う
スキ、と言えばスキなのだけど
俺は円堂を愛してる、円堂も俺を愛してる
ヒロトとは、歪な愛だ
お互い、お互い利用する、そんな関係
約束
「……、クラス、遠いからなぁ…」
「…すま、ない…」
「ううん、風丸君が謝る事じゃないよ」
「…ヒロ、ト…っぅ」
「……俺が昨日言ったこと覚えてる?」
ツプリ、と細い指の侵入を許す
ゆっくりと、焦らすように出し入れをずっと繰り返されていて、もどかしさに無意識にも腰が揺れた
清潔感のある真っ白なカーテンを閉めて、鍵をかけて閉ざされた保健室に今度は、赤い髪が舞う
「…は、ぅ…ッ」
「欲しい?」
クスクス、小さく笑うヒロト
いつものように、その淡い瞳を熱に溺れさせて、俺を射抜く。
ヒロトにのしかかるような体勢の中、ヒロトはスルリと俺の制服を下着ごと剥いだ
「じゃぁ、自分で入れてごらん?」
「え…っ」
「俺は手を出さないから、ホラ」
やってみなよ、とヒロトは、手をヒラヒラと自分の顔の横で揺らす。
「俺のお願いはコレで、許してあげるから」
「そん、な…無理だ、…ヒロト…」
「そんな目で見たって、俺は何も手伝わない
自分で入れて、自分で動いて、自分でイってごらん、ホラ」
くい、と腰を引き寄せられて、再びヒロトの膝の上に腰を下ろす。
ズクン、と自身が疼く
本能のまま、欲しい、と
[next#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!