01
「…………っはぁ…っ」
あれから、あの約束を交わしてから1週間。ヒロトは何時、何処だろうと俺の相手をしてくれる。
日に日により強い刺激を求める自分に目眩がしてくる。円堂に求めきれないことはヒロトが叶えてくれて俺もずっと、ヒロトの優しさに甘えてた。
悲麗
「まっ、て……」
「……?」
乱れた髪をヒロトは掬い上げながら、伏せる俺を抱き起こす。
「どうしたの?萎えた?」
「違……、
ヒロトは…嫌じゃないのか?」
「…え?」
明らかに俺の質問の意味がわかっていないようで、お互い服を乱したまま、月の光の世話になる。透き通るエメラルドグリーンの瞳を見つめる。ヒロトも行為の最中だから、大きな猫目がとろんとしていて、見ているだけでこっちも気分が高潮した。
「俺が何を求めても、何時求めても、ヒロトは叶えてくれる。
嫌じゃないのか?悪く言えば俺の言いなりだぞ?」
「……………、ふふ」
「……?」
大きな猫目が、可笑しそうに閉じられた。繋がったままの俺は、ヒロトが微かに揺れるだけで快楽が襲う。
「ヒロ、ト……あんま…動かないで…っ」
「ああ、ごめんね?
…で、君の質問の答えだけど、嫌なんてこと、ひとつもないよ」
「………?」
「誘ったのは僕だ。
毎日毎日、君の相手をするのが楽しいよ」
「へ……、あっ…ん」
ゆっくりと、近付いてくる淡いグリーンに、意識が吸い込まれる。快楽と共に落とされた口付けがやけに深くて、思わず本能のまま、彼の舌を求めた。少し荒々しく舌を絡みとられて、酸素を失って遠のく意識
首筋に噛みつかれて、彼にしがみつく腕に力を込めた。
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